- ライバーの教科書 -

2025.8.29

知識・ノウハウ

【元トップライバー直伝】おじさんライバーの始め方|40代からの成功戦略とリアルな収益を徹底解説

結論: 40代・50代からライバーを目指すことは、全く遅くありません。むしろ、あなたの人生経験そのものが最大の武器になります。私、投げ銭総額1億円超えの元トップライバー兼事務所代表の島袋が、甘い夢物語ではない、中年男性だからこそ勝てるリアルな戦略と、その厳しい現実の全てを本気で伝えます。

  1. おじさんライバーの需要と、月収5万〜100万円以上を目指すための現実的なロードマップ
  2. 若者と同じ土俵で戦わない、あなたの人生経験を「投げ銭」に変えるための具体的な配信戦略
  3. 多くの初心者が挫折する「3つの壁」と、元トップライバーである私が実践した乗り越え方

この記事は、かつての私のように、現状に満足できず、何か新しい挑戦を求めているあなたのために書きました。ぜひ最後までお付き合いください。

【結論】おじさんライバーは需要アリ。今からでも稼げるのか?という疑問に全て答える

「もう若くないし、自分なんて…」
「おじさんのライブ配信なんて、誰が見に来るんだ?」

この記事にたどり着いたあなたは、きっとこんな不安を抱えているはずです。最初に、その不安を完全に払拭させてください。

【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】

私が長年、多くのライバーを見てきた結論として、おじさんライバーの市場は間違いなく「ブルーオーシャン」です。なぜなら、多くのリスナーは若者のキラキラした配信に少し疲れを感じており、「落ち着いて話を聞ける」「人生の深みを感じる」配信に癒しや学びを求めているからです。あなたのそのシワや白髪は、若者には決して出せない「信頼」の証なのです。

主要ライブ配信アプリの年齢層別ライバー・リスナー比率(推定グラフ)

このグラフが示すのは、「聞き手(リスナー)」はいるのに、「話し手(ライバー)」が圧倒的に足りていないという市場の歪みです。つまり、あなたが参入すべき明確な需要がそこには存在します。

彼らはなぜ成功できたのか?3人の「おじさんライバー」成功事例

「需要があるのはわかった。でも、具体的にどんな人が成功しているんだ?」
ここでは、私が直接見聞きした、ごく普通の中年男性がライバーとして輝いている事例を3つご紹介します。

事例1:元営業マンAさん(52歳)- 丁寧な悩み相談で「オンラインスナックのマスター」として月収50万円

Aさんは、長年の営業経験で培った「聞く力」を武器に、リスナーの仕事や人間関係の悩みに真摯に耳を傾ける配信スタイルを確立。派手なパフォーマンスは一切ありませんが、「マスターに話を聞いてほしい」という常連客が毎晩集い、安定した人気を誇っています。

事例2:趣味人Bさん(48歳)- ギター弾き語りと80年代音楽トークで熱狂的な同世代ファンを獲得

若い頃にバンドを組んでいたBさん。押入れに眠っていたギターを手に、懐かしのJ-POPを弾き語りする配信を開始。同じ時代を生きてきた同世代のリスナーと「あの頃のドラマは良かったよな!」といった話題で盛り上がり、熱狂的なコミュニティを形成。趣味が実益に繋がった典型例です。

事例3:脱サラCさん(55歳)- 自身の経験を語る「人生の先輩」として、若者からも支持

大きな挫折と成功を経験してきたCさんは、そのリアルな人生経験を赤裸々に語る配信で人気に。彼の言葉には机上の空論ではない重みがあり、「親には相談しにくいけど、Cさんになら…」と、意外にも20代の若者からの支持を集めています。

月収いくら稼げる?リアルな収益モデルと目標設定

夢ばかり語っても仕方ありません。ここではリアルな収益の話をします。目標設定を間違えると、間違いなく挫折しますので、しっかりと読んでください。

ステップ1:まずはお小遣いレベル(月1〜5万円)を目指す

これが最初の目標であり、最初の壁です。毎日配信を続けて、ようやく数人の固定ファンがつくレベル。しかし、ここで初めて「投げ銭」をもらった感動は、何物にも代えがたい経験となるでしょう。多くの人はこのステップを越えられずに辞めていきます。

ステップ2:副業として成り立つレベル(月5〜20万円)

固定ファンが10人以上になり、配信スタイルが確立してくる頃です。自分なりの「勝ちパターン」が見え始め、ライバー活動が楽しくなってきます。ここまでくれば、あなたはもう立派なライバーです。

ステップ3:本業を超えるレベル(月50万円以上)

ごく一握りのトップライバーの領域です。熱狂的なファンコミュニティが形成され、あなたの言葉一つひとつに大きな価値が生まれます。ここまで到達するには、戦略と努力、そして運も必要ですが、決して不可能な数字ではありません。

【事務所代表としての補足|島袋 諒平】

多くの人がステップ1で挫折します。なぜなら、すぐに結果が出ないからです。しかし、正しい努力を3ヶ月継続できれば、ステップ2の入り口は見えてきます。時給換算で一喜一憂するのではなく、ファンとの信頼関係を積み重ねることに集中してください。収益は後から必ずついてきます。

あなたはライバーに向いている?始める前に知るべき「おじさんの適性」診断

さて、おじさんライバーの可能性を感じていただけたでしょうか。
しかし、誰もが成功できるほど甘い世界ではありません。このセクションでは、あなたがライバーとして活動を始める前に、ご自身の「適性」を客観的に見つめ直すための材料を提供します。

【適性チェックリスト】5つ以上当てはまれば、今すぐ始めるべき!

以下の項目に、いくつチェックがつくか数えてみてください。もし5つ以上当てはまるなら、あなたにはライバーとしての大きなポテンシャルが眠っています。

聞き上手だと言われることが多い
人に教えたり、相談に乗るのが好きだ
若い頃に熱中した趣味や特技がある
仕事で多くの失敗や成功を経験してきた
新しいことに挑戦するのが好きだ
毎日コツコツ何かを続けるのが苦ではない
人から「面白い」「味がある」と言われたことがある
自分の弱さや失敗を正直に話すことに抵抗がない

現役ライバーが語る「こういうおじさんは正直、伸びない」

逆に、私がこれまで多くのライバーを見てきた中で、「こういう方は残念ながら成功が難しい」と感じた特徴が3つあります。もし当てはまる節があれば、意識を変える必要があります。

プライドが高く、若者を見下してしまう

リスナーからの的確なアドバイスを素直に聞けなかったり、「最近の若い者は…」というスタンスが見え隠れしたりする方は、まず応援されません。ライブ配信の世界では、年齢に関係なく誰もが対等です。

過去の自慢話ばかりしてしまう

「昔は部長だった」「昔はこれだけ稼いだ」といった武勇伝は、一度や二度は良くても、毎回続くとリスナーは飽き飽きしてしまいます。あなたの過去の実績ではなく、「今のあなた」がどうなのかを見に来ているのです。

「楽して稼ぎたい」という気持ちが透けて見える

これが最も嫌われるパターンです。「どうすれば投げ銭がもらえるか」ばかり考えていると、その下心は必ずリスナーに伝わります。まずはあなたがリスナーを楽しませる。その結果として応援(投げ銭)がついてくる、という順番を絶対に間違えてはいけません。

【トラウム代表・島袋の”語るべき経験”】

私が過去に面談した中で、最も印象的だった伸び悩んでいた方がいました。彼は誰もが知る大企業で役員まで務めた輝かしい経歴の持ち主でした。しかし、配信ではその頃の話ばかり。リスナーはどんどん離れていきました。
私が彼に伝えたのはたった一つ。「役員の鎧を脱いで、ただの〇〇さん(彼の名前)として、今の想いを語ってください」と。彼は戸惑いながらも、定年後の不安や、社会との繋がりを失う恐怖を正直に話し始めました。するとどうでしょう。リスナーから「実は私も同じです」「話してくれてありがとう」という共感のコメントが溢れ、彼の配信はそこから劇的に変わったのです。成功するライバーと伸び悩むライバーの差は、実績ではなく「自己開示できる勇気」にあると、私は確信しています。

【最重要】若者には絶対真似できない!人生経験を武器にする「おじさんライバー」勝利の法則

ここからがこの記事の核となる部分です。
若者と同じように、最新のトレンドを追いかけたり、高いテンションで場を盛り上げたりする必要は一切ありません。我々が戦うべき土俵はそこではない。中年男性だからこそ発揮できる「深み」と「信頼感」で勝負するための具体的な戦略を、私が代表を務める事務所のトップライバーだけに教えている内容も含めて、今回特別に公開します。

戦略1:「聞き役」に徹し、オンラインの止まり木を目指せ

あなたが目指すべきは、エンターテイナーではなく、「オンラインスナックのマスター」「行きつけのバーのバーテンダー」です。多くのリスナーは、自分の話をただ聞いてほしい、共感してほしいと感じています。

なぜリスナーは「話したい」のか? – 承認欲求と孤独感の受け皿になる

現代社会では、誰もが多かれ少なかれ孤独を抱えています。会社でも家庭でもない、利害関係のない第三者に、自分の頑張りを認めてほしい、愚痴を聞いてほしい。その切実なニーズの受け皿になることが、あなたの最初の役割です。

相づち・質問・要約 – トップライバーが実践する傾聴の3大スキル

リスナーのコメントに対して、ただ「そうなんですね」と返すだけでは三流です。

  • 相づち: 「へぇ!」「なるほど」「それでそれで?」とバリエーション豊かに。
  • 質問: 「もう少し詳しく聞かせてもらえますか?」「その時、どう感じたんですか?」と深掘りする。
  • 要約: 「つまり、〇〇ということで悩んでいる、という理解で合ってますか?」と確認する。
    これらを駆使することで、リスナーは「この人は真剣に私の話を聞いてくれている」と感じ、あなたへの信頼感を深めます。

NG行動:アドバイスより先に共感を示す

特に男性がやりがちなのが、すぐに「それは〇〇すればいいよ」と解決策を提示してしまうこと。リスナーは答えを求めているのではなく、まず気持ちを分かってほしいのです。「それは辛かったですね」「大変でしたね」という共感のワンクッションを置いてから、もし求められればアドバイスをする、という順番を徹底してください。

戦略2:あなたの「失敗談」こそが最強のコンテンツである

【元1億円ライバー・島袋の体験談】

私自身、トップライバー時代に最もギフト(投げ銭)が飛んだのは、過去の大きな事業での失敗を、涙ながらに赤裸々に語った時でした。完璧なヒーローの成功譚よりも、何度も転んで、傷だら-けになりながらも立ち上がってきた「等身大の人間」の物語にこそ、人は心を動かされ、本気で応援したくなるのです。あなたの人生のシワや傷は、誰かの心を救う最高のエンターテインメントになります。

仕事、恋愛、お金…語れる失敗談の棚卸しワーク

一度、紙とペンを用意して、あなたの人生の失敗を書き出してみてください。

  • 仕事で犯した大きなミス
  • 若気の至りでやらかした恋愛の失敗
  • お金で苦労した経験
  • 人間関係で深く悩んだこと
    これら全てが、あなたの配信の貴重な「ネタ」になります。

失敗談を「笑い」と「教訓」に変えるストーリーテリング術

ただ暗く話すだけではいけません。「今だから笑って話せるけどさ…」という切り口でユーモアを交えたり、「この失敗があったからこそ、〇〇の大切さを学べた」という教訓に繋げたりすることで、失敗談はリスナーにとって価値のあるコンテンツに昇華されます。特にTikTokのようなプラットフォームでは、このような人間味あふれる話がアルゴリズムに評価され、多くの人に届く可能性があります。

戦略3:専門分野を掛け合わせ「〇〇に詳しいおじさん」の地位を確立する

あなたのこれまでの職業経験や、長年続けてきた趣味は、他の誰にも真似できない強力な専門性です。

例:「元営業部長」×「ライバー」= 営業マンの駆け込み寺配信

「今度初めてのコンペなんですが、どうすれば緊張しませんか?」といった若手営業マンのリアルな悩みに、自身の経験則で答える。TikTokのアルゴリズムは、こうした専門的なコンテンツを、それを必要としている若者にピンポイントで届けてくれます。

例:「釣り好き」×「ライバー」= 釣果を肴に雑談する居酒屋配信

「今日の釣果はこれ!」と写真を見せながら、釣りの専門的な話も交えつつ、リスナーとゆるく雑談する。共通の趣味を持つ仲間が集まります。

自分の「専門分野」を見つける3つの質問

  1. あなたが、お金をもらわなくても1時間以上語れることは何ですか?
  2. 友人や同僚から、よく相談されることは何ですか?
  3. これまで仕事や趣味で、最も時間とお金を費やしてきたことは何ですか?

この答えが、あなたのライバーとしての「看板」になります。

戦略4:同世代を狙え!懐かしの話題でコミュニティを形成する

無理に若者の流行に合わせる必要はありません。むしろ、あなたが生きてきた時代そのものが武器になります。

80年代、90年代の音楽、ドラマ、アニメ、ゲームは鉄板ネタ

「あの頃のトレンディドラマってさ…」「ファミコンのこの裏技知ってる?」といった話題は、若者だらけのTikTok上では逆に新鮮に映り、「何このおじさん面白い!」と興味を引くきっかけになります。

「あの頃は良かった」で終わらせない、未来に繋がるトーク術

ただし、単なる懐古主義で終わらせてはいけません。「あの頃の〇〇の精神って、今の時代にも通じると思うんだよね」というように、過去の話を現代や未来への教訓に繋げることで、トークに深みが出ます。

【完全ガイド】スマホ1台でOK!おじさんのためのライブ配信スタートアップマニュアル

「戦略はわかった。じゃあ、具体的にどのアプリで始めればいいんだ?」
ご安心ください。このセクションでは、PCが苦手な方でも絶対に迷わないよう、スマートフォン1台でライブ配信を始めるための全手順を、ステップバイステップで解説します。

Step1:配信アプリを選ぶ – 戦略的に「戦場」を見極める

ライブ配信アプリは数多くありますが、それぞれが全く異なる「戦場」です。どこで戦うかによって、あなたの成功確率は劇的に変わります。ここでは、私が中年男性の初心者に、あえて、そして最も強く推奨するアプリを含め、3つを比較します。

アプリ名

ユーザー層

収益性

特徴

おじさん戦略的推奨度

TikTok LIVE

10代〜20代が中心

爆発型

ユーザー数が圧倒的。強力なレコメンドAIが、無名の新人でも一夜で人気者にする可能性を秘める。

Pococha

20代〜40代が中心

安定型

時給のような報酬制度があり安定志向。固定ファンとの深いコミュニティ形成に向いている。

17LIVE

10代〜30代が中心

高収入型

イベントが多く華やか。ライバルが多く、芸能界を目指すような若者が集まりやすい。

【事務所代表としての最重要見解|島袋 諒平】

「え、TikTok? 若者ばかりのアプリじゃないか」

きっと、ほとんどの方がそう思ったでしょう。その固定観念を壊すことこそが、おじさんライバーが成功するための第一歩なのです。

確かにPocochaのようなアプリは、居心地の良いコミュニティを築きやすいかもしれません。しかし、それは裏を返せば、村社会の中で少しずつファンを増やす、時間のかかる戦いを意味します。

私があえてあなたにTikTokを強く推奨する理由は、ただ一つ。圧倒的な「ギャップ」と「アルゴリズム」にあります。若者だらけのタイムラインに、あなたの「味のある顔」「深みのある声」「落ち着いた語り」が突然現れたらどうでしょう? それは強烈なフックとなり、多くの若者の指を止めさせるのです。

そして、TikTokのAIは非常に優秀です。あなたの配信の面白い一部分を切り取って、興味を持ちそうな数万人、数百万人に自動で届けてくれる可能性がある。これは、他のアプリにはない最大の武器です。

楽な道ではありません。しかし、あなたの人生経験そのものが、若者には決して真似できない最強のコンテンツとなる戦場。それがTikTokなのです。本気で人生を変えたいなら、その他大勢に埋もれるのではなく、この最もエキサイティングな場所で勝負すべきです。

Step2:機材を揃える – 最初はスマホだけで十分な理由

「何か特別な機材が必要なんじゃないか?」と思うかもしれませんが、結論、最初はあなたのスマートフォンだけで十分です。

必須機材:スマートフォン(iPhone 11以降推奨)

最近のスマートフォンはカメラもマイクも非常に高性能です。まずはこれ1台で始めましょう。

あれば快適になる機材:スマホスタンド、リングライト

配信に慣れてきたら、この2つを導入するとクオリティが上がります。

  • スマホスタンド: 手ブレを防ぎ、両手が自由に使えるようになります。1,000円程度。
  • リングライト: 顔色を明るく見せ、清潔感や元気な印象を与えます。3,000円程度。
    Amazonなどで合計5,000円以下で購入できます。

注意:いきなり高価なマイクやPCを買ってはいけない

よくある失敗が、形から入って高価な機材を揃えてしまうこと。最も重要なのは機材ではなく、配信を継続することです。まずは今あるもので始め、収益が出るようになったら、その利益で機材に投資するのが賢いやり方です。

Step3:プロフィールとアイコン画像で「味」を出す

配信を見に来たリスナーが最初に目にするのが、あなたのプロフィールとアイコンです。ここで「この人、面白そうだな」と思わせることができれば、滞在時間が格段に延びます。

やってはいけないプロフィール例 vs 応援したくなるプロフィール例

  • 悪い例: 「よろしくお願いします。」(←情報がゼロ)
  • 良い例: 「元営業部長/52歳/80年代洋楽と釣りが好き/あなたの悩み聞きます/毎晩22時〜人生の寄り道配信やってます!」(←人柄と配信内容がわかる)

アイコン写真は「笑顔」が絶対条件。自撮りが苦手な人向けの解決策

真顔やキメ顔は威圧感を与えてしまいます。最高の「笑顔」の写真を用意してください。自撮りが苦手な方は、家族や友人に撮ってもらうのが一番です。それが難しければ、スマホのタイマー機能を使って、自然な笑顔を撮影しましょう。

Step4:初配信の壁を乗り越える – 最初の15分で話すことリスト

誰しも最初の配信は緊張します。何を話せばいいか分からなくならないように、あらかじめ「話すことリスト」を用意しておきましょう。

  1. 開始0分〜5分: 「こんばんは!島袋です。初めての配信で緊張してますが、よろしくお願いします!」と挨拶。簡単な自己紹介(年齢、趣味、なぜライバーを始めたか)を話す。
  2. 開始5分〜10分: 「今日のテーマは〇〇について話そうと思います」と宣言。もしリスナーが来たら「〇〇さん、こんばんは!来てくれてありがとう!」と必ず名前を呼ぶ。
  3. 開始10分〜15分: もしコメントがなくても焦らない。あらかじめ用意しておいた「魔法の質問」をカメラの向こうに投げかける。「皆さん、今日どんな一日でしたか?」「最近ハマってることとかありますか?」など。

Step5:会社バレ・身バレを防ぐために絶対にやるべき設定

副業として始める場合、身バレは避けたいですよね。以下の点に注意してください。

  • SNS連携の注意点: アプリ登録時に、普段使っているTwitterやFacebookと安易に連携しない。連絡先との同期もOFFに設定しましょう。
  • 背景や服装から個人情報を特定させない工夫: 背景に特徴的なポスターや窓の外の景色が映らないようにする。会社の制服や作業着での配信は絶対に避けてください。

多くの「おじさんライバー」が挫折する3つの壁と、僕が乗り越えた方法

ライバーとしての道は、決して平坦ではありません。ここでは、ほとんどの初心者がぶつかり、そして心を折られていく3つの高い壁について、正直にお話しします。しかし、安心してください。それぞれの壁には、必ず乗り越え方が存在します。

壁1:「誰も来ない、コメントがない」- 孤独な無人島配信の乗り越え方

意を決して始めた配信。しかし、視聴者数は「0」のまま。コメントも一向に来ない…。この、まるで無人島に一人で取り残されたかのような孤独感は、経験した者でないとわからないほど辛いものです。

【元1億円ライバー・島袋の体験談】

私自身も最初の1週間は、コメントゼロの日が続きました。スマホの画面に向かって一人で話し続けるのは本当に心が折れかけましたが、ある時こう考え方を変えたんです。「これは配信じゃない。未来のたった一人のファンに向けて、自分の想いを語る練習なんだ」と。カメラの向こうにいる、まだ見ぬ誰かのために話す。この時期を乗り越えられるかどうかが、ライバーとして生き残れるかどうかの最初の分岐点です。

TikTokでは「いつか来る波」に備えよ

他のアプリと違い、TikTokではアルゴリズムによって、ある瞬間、突然あなたの配信に100人、1,000人の視聴者がなだれ込んでくることがあります。その時に備え、「自分が何者で、何について話す人間なのか」を簡潔に伝えられる準備をしておきましょう。「誰も見ていない」時こそ、その「いつか来る波」のための最高の練習時間です。

最初の10秒で心を掴む練習

視聴者は常にスワイプして次の動画を探しています。配信が始まって最初の10秒で「お、このおじさん何か面白そう」と思わせる「フック」を意識しましょう。「実は私、昔1億円の借金をしまして…」など、インパクトのある一言から始める練習をしてみてください。

壁2:「アンチコメント・心無い一言」- メンタルを守る鉄の掟

あなたの配信が少しずつ人の目に留まり始めると、残念ながら必ず現れるのが「アンチ」です。「面白くない」「キモい」といった心無い言葉に、深く傷ついてしまうかもしれません。

反応しない、削除&ブロックが基本

アンチへの最善の対処法は、「完全に無視する」ことです。反論すれば相手を喜ばせるだけ。何も言わずにコメントを削除し、ユーザーをブロックしましょう。あなたの貴重な時間と精神を、心無い人間のために1秒たりとも使ってはいけません。

ファンに助けを求める – 「親衛隊」の作り方

あなたが真摯に配信を続けていれば、「この人を守りたい」と思ってくれるファンが必ず現れます。アンチが現れた時に、そうしたファンが「そんなこと言うなよ!」とあなたを守ってくれることもあります。日頃からファンを大切にすることが、結果的に最強のアンチ対策になるのです。

【事務所代表としての補足|島袋 諒平】

アンチコメントは、ある意味であなたの配信が誰かの目に留まり始めた「勲章」です。全く無名のうちは、アンチすら湧きません。1人のアンチの言葉に傷つくのではなく、あなたを応援してくれる10人のファンの言葉を大切にする。このマインドセットができれば、何も怖いものはありません。私の事務所Traumでは、こうしたアンチへの具体的な対処法やメンタルケアについても、私の実体験を基に徹底的にサポートしています。

壁3:「家族の無理解」- 応援してもらうための伝え方

「いい歳して、何やってるの?」
家族、特にパートナーから理解を得られず、活動を断念せざるを得なくなるケースは少なくありません。

「怪しいことをしている」という誤解を解く

まずは、ライブ配信が決して怪しいものではなく、新しい形のコミュニケーションであり、立派な仕事になり得ることを誠実に説明しましょう。実際に楽しそうに配信している様子を見せるのも効果的です。

小さな成功体験(初ギフトなど)を共有する

初めて投げ銭をもらったら、「今日、応援してもらえたんだ!」と喜びを分かち合いましょう。100円でも1,000円でも金額は関係ありません。あなたが誰かから必要とされている、応援されているという事実が、家族の見方を変えるきっかけになります。

目標と期間を明確に伝えて、家族を「最初のファン」にする

「まずは3ヶ月だけ、本気でやらせてほしい。それで月1万円も稼げなかったら、きっぱり諦めるから」というように、具体的な目標と期間を設定して約束するのも一つの手です。あなたの本気度が伝われば、家族も次第に応援してくれるようになるはずです。

ライバー事務所は入るべき?おじさんが後悔しないための事務所選び

活動が軌道に乗ってくると、次に考えるのが「ライバー事務所」の存在でしょう。様々な事務所からスカウトのDMが届くようになるかもしれません。

【事務所代表としての補足|島袋 諒平】

この点について、事務所代表として正直にお話しします。結論から言うと、初心者のうちは事務所に入る必要は全くありません。 しかし、本気でトップを目指すフェーズに入った時、良い事務所はあなたの夢を加速させる最強のパートナーになり得ます。特にTikTokのような複雑なアルゴリズムを攻略するには、専門的な知見が役立つ場面も多いでしょう。ただし、還元率の数字や聞こえの良い言葉だけで選ぶと99%後悔します。

事務所に所属する3つのメリットと2つのデメリット

メリット

デメリット

1. ノウハウの提供:トップライバーの成功戦略を学べる

1. マージンの発生:収益の一部が手数料として引かれる

2. サポート体制:トラブル対応や事務作業を代行してくれる

2. 活動の制約:契約によっては配信内容に制限がかかる

3. 横の繋がり:同じ事務所のライバーと情報交換できる

40代・50代でも入れる?年齢制限のリアル

多くの事務所では、表向き「年齢不問」としていますが、実態としては若者を中心に採用しているところが多いのも事実です。しかし、最近ではミドル世代の可能性に着目し、我々Traumのように、年齢ではなく、その人の持つ経験や人間性を重視する事務所も増えてきています。諦める必要は全くありません。

「良い事務所」を見抜く3つのチェックポイント

もし事務所への所属を検討するなら、必ず以下の3点を確認してください。

  1. 育成プログラムは具体的か?:「頑張ればサポートします」といった曖昧な言葉ではなく、具体的な育成プランや面談の頻度などを提示してくれるか。
  2. 在籍ライバーの実績は?:ただ人数が多いだけでなく、実際にトップレベルで活躍しているライバーを輩出しているか。そのライバーがあなたの目指す方向性と合っているか。
  3. あなたのキャリアに向き合ってくれるか?:目先の投げ銭額だけでなく、あなたがライバーとして5年後、10年後どうなりたいか、という長期的な視点で話を聞いてくれるか。

【トラウム代表・島袋の”語るべき経験”】

私が自身の事務所Traumを設立した最大の理由は、多くの事務所が「ライバーを育てる気がない」という現実を目の当たりにしたからです。還元率の高さだけを謳い、実際にはライバーを放置する。そんな事務所が業界にはあまりに多い。私が本当にやりたいのは、一人ひとりの人生に寄り添い、その人が持つ唯一無二の価値を引き出し、長期的に輝き続けるためのサポートをすることです。事務所選びは、あなたのライバー生命を左右する重要な決断です。目先の利益に惑わされず、「誰が」「あなたの未来を」見てくれているか、その一点で見極めてください。

【FAQ】おじさんライバーによくある質問

最後に、ここまでで解説しきれなかった、細かいけれど重要な質問にお答えします。

Q.  顔出しは必須ですか?

A.必須ではありません。「ラジオ配信」機能があるアプリも多く、声だけで勝負することも可能です。しかし、顔を出した方がリスナーとの信頼関係を築きやすく、応援されやすい傾向にあるのは事実です。最初はマスクやサングラスで始め、慣れてきたら顔出しに移行する、というステップを踏むのも良いでしょう。

Q. トークが苦手でも大丈夫ですか?

A.全く問題ありません。むしろ、流暢に話しすぎる人よりも、少し朴訥でも誠実に言葉を選んで話す人の方が好感を持たれることもあります。重要なのは「うまく話すこと」ではなく、「リスナーのコメントに真摯に耳を傾けること」です。あなたの役割は話し手であると同時に、最高の聞き手でもあるのです。

Q. TikTokというとダンスを踊らないといけないイメージですが…

A.全くそんなことはありません。むしろ、絶対に踊らないでください。あなたの武器は「ギャップ」と「深み」です。若者の真似事をするのではなく、堂々と椅子に座り、落ち着いて語る。その姿こそが、若者文化の洪水の中で圧倒的なオリジナリティとして輝きます。

Q. 確定申告など、税金のことはどうすればいいですか?

A.ライバーとして得た収入(所得)が年間20万円を超えた場合は、原則として確定申告が必要です。最初は難しく感じるかもしれませんが、現在は便利な会計ソフトも多くあります。不安な場合は、税務署の無料相談や、税理士に相談することをおすすめします。良い事務所に所属すれば、そのあたりのサポートも受けられます。

まとめ:さあ、あなたの人生経験を価値に変える冒険を始めよう

ここまで長い時間、お付き合いいただき本当にありがとうございました。
最後に、おじさんライバーとして成功するために最も重要なことを、チェックリストとしてまとめました。


✅ プライドを捨て、リスナーをリスペクトする姿勢を持ったか?
✅ 「聞き役」に徹し、リスナーの孤独に寄り添う覚悟はできたか?
✅ 自分の「失敗談」を、誰かのための価値に変える勇気を持ったか?
✅ 最初の1週間、誰も来なくても配信を続ける覚悟はできたか?
✅ アンチは無視し、応援してくれるファンを徹底的に大切にすると誓えるか?

【島袋からの最後のメッセージ】

この記事をここまで読んだあなたは、もう「ライバーに興味があるおじさん」ではありません。「成功する可能性を秘めた、未来のライバー」です。

失うものは何もありません。しかし、挑戦の先には、新しい自分、新しい仲間、そして会社員人生だけでは決して得られなかったであろう、新しい生きがいが待っています。

あなたがこれまで歩んできた人生の、その分厚い脚本は、多くのリスナーが待ち望んでいる最高の物語なのです。さあ、スマートフォンを手に取って、あなたの物語の最初の1ページを、今夜から始めてみませんか?

もし本気でトップを目指したくなったらいつでも相談してください。あなたの挑戦を、私は心から応援しています。

【無料相談】アイドルへの第一歩をここから踏み出す

この記事を書いた人
著者写真
島袋 諒
株式会社Traum 代表取締役

株式会社Buhne代表取締役。自身も累計投げ銭総額1億円を超えるトップライバーとしての実績を持つ。
その経験とWebマーケティングの知見を活かし、TikTok LIVE専門のライバー事務所「株式会社Traum」を設立。

ライバーが長期的に活躍できる環境作りをミッションに掲げ、手厚いサポート体制を構築している。
社名のTraum(ドイツ語で「夢」)には、ライバーと共に夢を追いかけたいという想いが込められている。

一覧へ戻る