- ライバーの教科書 -

2025.8.18

知識・ノウハウ

トップライバーになるには|投げ銭1億円の元トップライバーが教える、”本物”になるための方法

結論: トップライバーとは、単に稼げる人ではありません。ファンから熱狂的に愛され、自分の世界観で人を惹きつける「表現者」です。この記事は、私が投げ銭総額1億円を達成し、事務所代表として多くのライバーを成功に導いた経験の全てを注ぎ込んだ、あなたのための最初で最後の教科書です。小手先のテクニックではなく、本質的な成功法則を学び、本気でトップを目指しましょう。

  1. トップライバーのリアルな収入・生活と、一般ライバーとの決定的な違い
  2. 未経験からトップを目指すための、具体的な5ステップ完全ロードマップ
  3. 私が実践した、ファンを熱狂させ、応援され続けるための核心的テクニック

【幻想を壊します】トップライバーとは?定義と年収、厳しい現実の全て

このセクションでは、「トップライバー」という言葉の定義と、そのリアルな実態を解説します。あなたが抱く漠然とした憧れに対し、具体的な数値や事実を提示し、目標設定の解像度を上げることを目指します。

【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】

まず、あなたに問いたい。「なぜトップライバーになりたいですか?」稼ぎたいから?有名になりたいから?その気持ちは素晴らしい。でも、多くの人が知らない厳しい現実も、最初に伝えておくのが僕の誠意です。この世界は、あなたが思っている以上に過酷で、そして、正しく努力すればどこまでも青天井な世界。そのリアルを、まずは受け止めてください。

結論:「トップライバー」に明確な定義はない。だが、指標はある

「トップライバー」という言葉に、業界統一の明確な定義はありません。しかし、誰が見ても「あの人はトップライバーだ」と認識されるための、客観的な指標は存在します。主に「収益」「ランク」「影響力」の3つの側面から見ていきましょう。

収益の指標:月収100万円が一つの壁

最も分かりやすい指標が収益です。ライバーとしての収益だけで生活が十分に成り立つレベル、具体的には月収で100万円以上が一つの大きな壁であり、トップ層の入り口と言えるでしょう。
もちろん、中には月収数百万円、1,000万円を超えるライバーも存在します。しかし、まずはこの100万円という数字が、多くのライバーにとっての目標であり、トップライバーを名乗るに足る一つの基準となります。

ランク・ティアの指標:各プラットフォームの最上位ランク

Pocochaや17LIVEといった主要なライブ配信アプリには、ライバーの活動量や応援実績を示す「ランク」や「ティア」といった制度があります。
例えば、PocochaであればS帯(S1〜S6)、17LIVEであればプライムライバーやロイヤルライバーといった最上位のランク帯に常に位置していることが、トップライバーであることの証明になります。このランクはリスナー(視聴者)からの応援、つまりギフトやコメント、視聴時間といったあらゆる要素で決まるため、そのライバーの人気と実力を示す客観的なデータと言えます。

影響力の指標:イベントでの入賞実績やメディア出演

各プラットフォームで定期的に開催される大規模なイベントで、常に上位に入賞していることも重要な指標です。
雑誌の掲載権や広告モデル、オリジナル楽曲の提供といった豪華なプライズが用意されたイベントで勝つことは、多くのリスナーから短期間に集中的な応援を受けた証拠。これは、単に定常的に稼いでいるだけでなく、コミュニティを動かす「影響力」を持っていることを示します。さらに、その結果としてテレビや雑誌などのメディアに出演するようになれば、紛れもないトップライバーと言えるでしょう。

【給与明細】トップライバーのリアルな年収と収入構造

では、トップライバーは具体的にどれくらい稼いでいるのか。その収入構造について、もう少し詳しく見ていきましょう。

収入源は投げ銭だけじゃない?多様化する稼ぎ方

ライバーの収入源の柱は、リスナーからの投げ銭(ギフト)であることは間違いありません。しかし、トップ層になればなるほど、収入源は多様化していきます。

時間報酬(時給): ランクに応じてプラットフォームから支払われる報酬。
イベントプライズ: イベント入賞による賞金や商品。
企業案件: 自身の配信で商品やサービスを紹介するタイアップ広告。
グッズ販売: オリジナルグッズの制作・販売。
他メディアへの出演料: テレビ、ラジオ、雑誌などへの出演。
このように、自身の知名度や影響力を活かして、配信以外の領域でも収益を上げていくのがトップライバーの姿です。

フリーと事務所所属の「手取り」の違い

同じ100万円を稼いだとしても、フリーライバーか事務所所属ライバーかによって、手元に残る「手取り額」は大きく異なります。

フリーライバー: 稼いだ収益から、プラットフォーム手数料(30〜70%程度)が引かれたものが収入となります。確定申告などの税務処理は全て自分で行う必要があります。
事務所所属ライバー: 稼いだ収益から、プラットフォーム手数料と事務所のマネジメント手数料(還元率による)が引かれたものが収入となります。還元率は事務所によって様々ですが、税務サポートやマネジメント、案件紹介といったサービスが受けられます。

一見、フリーの方が手取りは多く見えますが、後述するサポート体制などを考慮すると、一概にどちらが良いとは言えません。

トップライバーの知られざる24時間

トップライバーは、ただ長時間配信しているだけではありません。その輝きの裏側には、緻密な戦略と努力が隠されています。

【僕のトップライバー時代の経験談】
僕がトップライバーとして活動していた頃の1日のスケジュールを特別に公開します。多くの人は「配信を8時間もやっていたんですか?」と驚きますが、本当に見てほしいのはそこではありません。配信以外の時間に、どれだけファンや自分の活動のために時間を使っていたか、その部分にこそ成功の本質が隠されています。

9:00-10:00: 起床、SNSチェック(ファンからのコメント返信)
10:00-12:00: 前日の配信データ分析、今日の配信企画立案
12:00-13:00: 昼食
13:00-15:00: 自己投資(ボイストレーニング、トークスキル研究など)
15:00-17:00: SNSコンテンツ作成・投稿、ファンとの交流
17:00-19:00: 休憩・夕食・配信準備
19:00-24:00: ライブ配信 (5時間)
24:00-25:00: 配信後のファンへの感謝メッセージ、クールダウン

配信以外の時間で何をしているのか?(企画、SNS、自己投資)

上記のスケジュールからも分かる通り、トップライバーは配信以外の時間を非常に重要視しています。

企画・分析: 前回の配信の何がウケて、何がダメだったのかを数字で分析し、次の企画を練る。
SNSでの発信: 配信に来ていない時間もファンとのコミュニケーションを取り、関係を深める。
自己投資: トーク、歌、楽器、見た目を磨く努力など、商品である自分自身の価値を高める活動を怠りません。

成功者に共通する生活習慣とマインドセット

成功しているライバーには、共通するマインドセットがあります。それは「自分は個人事業主である」という意識です。自分の活動の全てに責任を持ち、常に自己をアップデートし続ける。このプロ意識こそが、トップライバーの基盤となっているのです。

【あなたはどっち?】トップライバーと一般ライバーを分ける「5つの決定的な差」

なぜ、同じように配信しているのに、トップに駆け上がる人と、ずっと伸び悩む人がいるのでしょうか。僕が事務所代表として数え切れないほどのライバーを見てきた中で見抜いた、「5つの決定的な差」についてお話しします。

差1:思考の差 – 「Giver」か「Taker」か

【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】

これが最も本質的です。ファンから応援(ギフト)を「奪う(Taker)」ことばかり考えているライバーは絶対に、絶対に伸びません。「どうやったらギフトをもらえるか」ではなく、「どうやったらリスナーに心から楽しんでもらえるか」を考え抜く。まずファンに価値を「与える(Giver)」ことができなければ、応援される資格すらない。この思考の転換が、全ての始まりです。

一般ライバーは「ギフトが欲しい」という気持ちが先行し、無意識にリスナーに要求してしまいます。一方、トップライバーは、まず自分の配信という時間、トーク、企画でリスナーに「楽しい」「感動した」「元気が出た」といった価値を提供することに全力を注ぎます。その結果として、感謝や応援の気持ちがギフトとなって返ってくることを知っているのです。

差2:目標設定の差 – 「今日の配信」か「1年後の自分」か

伸び悩むライバーは、目先の配信やイベントの結果に一喜一憂しがちです。しかし、トップライバーは常に長期的な視点で自分のキャリアを考えています。

トップ層が必ず持っている「逆算思考」のキャリアプラン

彼らは、「1年後にどうなっていたいか」「3年後にはどんな活動をしていたいか」という明確な目標を立て、そこから逆算して「今月は何をすべきか」「今日の配信では何をすべきか」を決定します。この逆算思考があるからこそ、日々の活動に一貫性が生まれ、ブレることがありません。

目標をファンと共有する「巻き込み力」の重要性

さらに、彼らはその目標を隠しません。「次のイベントで1位になって、雑誌に載りたい!」「来年はオリジナル曲を出す!」とファンに公言し、応援を「自分ごと」として捉えてもらうのが非常に上手い。この「巻き込み力」が、大きなムーブメントを生み出すのです。

差3:配信の差 – 「作業」か「エンターテイメント」か

毎日配信を継続することは重要です。しかし、それが単なる「作業」になってしまっては意味がありません。

雑談配信にこそ現れる圧倒的な「準備」の質

一見、ただダラダラと話しているように見えるトップライバーの雑談配信。しかしその裏側では、話のネタを100個用意していたり、リスナー全員の顔と名前を覚えていたり、コメントを拾う順番まで計算していたりと、常人には見えない圧倒的な「準備」がなされています。

毎日の配信を「イベント化」する企画力

また、ただ配信するだけでなく、「今日は制服デー」「明日はイントロクイズ大会」といったように、毎日の配信に小さな企画=イベント性を持たせることで、リスナーを飽きさせない工夫を凝らしています。

差4:ファンとの関係性の差 – 「お客様」か「パートナー」か

リスナーをお金やギフトをくれる「お客様」として見ているうちは、トップにはなれません。トップライバーは、ファンを「共に夢を追いかけるパートナー」として捉えています。

【僕がアンチと対話した経験談】

僕にもトップライバー時代、執拗なアンチコメントを書き込むユーザーがいました。多くのライバーは即ブロックするでしょう。でも僕は、ある時そのユーザーにDMを送って、なぜそう思うのか、直接対話してみたんです。最初は罵詈雑言でしたが、僕が誠実に向き合ううちに、彼は自分の境遇や悩みを話し始めました。最終的に、彼は僕の熱心なファンの一人になってくれたんです。この経験から、ファンはもちろん、アンチさえも自分を映す鏡であり、彼らとどう向き合うかでライバーの器が決まるのだと学びました。

このエピソードは極端な例かもしれませんが、一人ひとりのリスナーに真摯に向き合い、深い信頼関係を築くことの重要性を示しています。

差5:所属事務所の差 – 「搾取」か「投資」か

最後の差は、自分一人の努力ではどうにもならない部分、所属する事務所です。

なぜ還元率が高いのに稼げないライバーがいるのか?

「うちは還元率100%です!」という甘い言葉に惹かれて事務所を選び、結果的に全く稼げずに辞めていくライバーを僕は数多く見てきました。なぜなら、還元率が高いだけで育成ノウハウやマネジメント体制が全くない事務所では、ライバーはただ放置されるだけだからです。羅針盤も持たさずに、大海原に一人で放り出されるようなものです。

本当に力のある事務所が提供する「サポート」の正体

本当にライバーのためを思う事務所は、目先の還元率の高さではなく、ライバーへの「投資」を惜しみません。データ分析に基づく的確なアドバイス、メンタルケア、効果的なイベント戦略の立案、将来のキャリア相談など、お金には換えられない「サポート」を提供します。この差が、1年後、2年後のライバーの成長に決定的な差を生むのです。

【未経験からOK】トップライバーになるための5ステップ実践ロードマップ

ここまで読んで、「自分には無理かも…」と思ったかもしれません。でも、心配しないでください。どんなトップライバーも、最初は未経験の初心者でした。ここからは、あなたが明日から何をすべきか、具体的な5つのステップで完全ロードマップを示します。

STEP1:自己分析とコンセプト設計(〜1週目)

【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】

いきなり配信を始めるのは、絶対にNGです。多くのライバーがこれを飛ばして、「誰にも見てもらえない」と悩み、1ヶ月で消えていきます。最初にやるべきは、徹底的な自己分析。誰に、どんな価値を提供できるのか?あなただけの「武器」を見つけることが何よりも重要です。僕が事務所の面談で、新人ライバーに必ずやってもらう自己分析ワークを特別に紹介します。

まず、紙とペンを用意してください。そして、「自分の好きなこと」「得意なこと」「人に褒められたこと」を、最低でも30個ずつ書き出します。次に、それらを眺めて、掛け合わせることでユニークなコンセプトが生まれないか考えます。

例1: 「カラオケが好き」×「人の話を聞くのが得意」= 悩み相談室・弾き語りライバー
例2: 「コスメが好き」×「面白い話をするのが得意」= すっぴんからフルメイクしていく爆笑雑談ライバー

このように、あなただけの「配信コンセプト」を明確にすることが、その他大勢に埋もれないための第一歩です。

あなたの「好き」と「得意」を掛け合わせる

コンセプト設計で重要なのは、無理をしないことです。自分が心から楽しめる「好き」と、あまり苦労せずにできる「得意」を組み合わせることで、継続しやすく、かつ他人には真似できない独自の魅力が生まれます。

競合リサーチと「勝てるポジション」の見つけ方

コンセプトが決まったら、同じようなジャンルのライバーを10人ほどリサーチしましょう。そして、彼らがやっていないこと、自分ならもっとうまくできることを見つけ、「このジャンルなら自分がNo.1になれる」というニッチなポジション(立ち位置)を見極めます。

STEP2:配信環境の構築とプラットフォーム選定(〜2週目)

コンセプトが決まったら、いよいよ物理的な準備です。

初期投資はいくら必要?1万円から始めるプロ機材

最初は高価な機材は必要ありません。スマホ1台あれば配信は可能です。しかし、リスナーに快適な時間を提供するため、最低限の投資は推奨します。

スマホリングライト: 顔色を明るく見せる。(2,000円〜)
スマホスタンド: 手ブレを防ぎ、安定した画角を保つ。(1,000円〜)
マイク: クリアな音声は最重要。(3,000円〜)
まずは合計1万円程度の投資で、他の初心者と差をつけましょう。

TikTok LIVE, Pococha, 17LIVE… あなたに合うアプリはどれ?

プラットフォーム選びは非常に重要です。自分のコンセプトや目標に合った場所を選びましょう。

TikTok LIVE: 若年層が多く、エンタメ系や企画系に強い。爆発力がある。
Pococha: リスナーとの距離が近く、アットホームな雰囲気を好む人向け。安定して稼ぎやすい。
17LIVE: グローバルでユーザーが多く、音楽やパフォーマンスなど才能を披露する場として強い。

STEP3:最初のファン100人を作る(〜1ヶ月目)

準備が整ったら、配信を開始します。最初の目標は、「あなたの名前を覚えて応援してくれるファンを100人作ること」です。

初心者が絶対にやるべき「初見さんキャッチ」の技術

配信に入ってきてくれた初見さん(初めて来たリスナー)は、いわばお店に興味を持って入ってきてくれたお客様。30秒以内に心を掴めなければ、すぐに帰ってしまいます。

「〇〇さん、はじめまして!来てくれてありがとう!」と必ず名前を呼ぶ
「今〇〇という企画をやっています、よかったら見ていってね!」と何をしているか伝える
「どこから来たんですか?」「お名前なんて呼んだらいいですか?」と質問して会話のきっかけを作る

この3つを徹底するだけで、定着率は劇的に変わります。

SNS連携でブーストをかける具体的な方法

配信時間外の活動も重要です。TwitterやInstagram、TikTokで「今日の20時から〇〇配信やります!」と告知したり、配信の切り抜き動画を投稿したりして、常に自分の存在をアピールし続けましょう。

STEP4:月収10万円の壁を越える(〜3ヶ月目)

ファンが100人を超えたあたりから、収益化を本格的に意識していきます。多くのライバーがぶつかる「月収10万円の壁」を越えるためのテクニックです。

【僕が育成したライバーの成功事例】

僕が代表を務める事務所「Traum」に、A子さんという月収3万円ほどで伸び悩んでいたライバーがいました。彼女は真面目でしたが、配信が単調になりがちでした。そこで僕がアドバイスしたのは、彼女の「イラストが得意」という特技を活かし、「応援ギフト額に応じて、その場でリスナーの似顔絵アイコンを描く」という企画でした。結果、その企画が大当たりし、ファンとの一体感が爆発。翌月には月収20万円を達成しました。このように、自分の武器と応援を結びつけるシナリオ作りが重要なのです。

ギフトを「お願い」せずに「贈ってもらう」シナリオ作り

「ギフトください!」と直接言うのは最悪の手です。そうではなく、リスナーが「ギフトを贈りたい!」と自然に思えるような「シナリオ」を設計するのです。

目標共有型: 「次のランクに行くために、あと〇〇コイン必要なんです!みんなの力を貸してください!」
リアクション型: 特定のギフトに対して、面白いリアクションや一発芸を用意しておく。
体験提供型: 上記A子さんのように、ギフトの見返りとして特別な体験を提供する。

イベントの戦略的な走り方と目標設定

イベントは、新規ファンを獲得し、収益をブーストさせる最大のチャンスです。
無計画に参加するのではなく、「このイベントではトップ10を目指す」「そのために必要なポイントは〇〇で、そのためには〇〇人のファンからの応援が必要」といった具体的な目標と計画を立て、事前にファンと共有して臨むことが成功の鍵です。

STEP5:トップ層への挑戦とセルフブランディング(3ヶ月目〜)

月収10万円の壁を越えたら、いよいよトップ層を目指す段階です。ここからは、単なるライバーではなく、「ブランド人」としての意識が求められます。

コアファンコミュニティの作り方と育て方

あなたのことを熱心に応援してくれる「コアファン」は、何よりの財産です。彼らだけの限定配信を行ったり、オフ会を開いたりして、特別な繋がりを育んでいきましょう。この強固なコミュニティが、あなたの活動を長期的に支える土台となります。

ライバーを超えた活動への展開(メディア、グッズなど)

ライブ配信での成功を基盤に、活動の幅を広げていくことを考えます。自分のブランドを活かしたオリジナルグッズの制作、他のメディアへの出演、あるいは僕のように事務所を設立して後進の育成に当たるなど、ライバーの先のキャリアを描いていくことが、本当の意味でのトップライバーへの道です。

【事務所代表が教える】9割が知らないライバー事務所選び「7つの鉄則」と裏事情

ライバー活動を本格化させる上で、多くの人が悩むのが「事務所に所属すべきか」という問題です。ここでは、事務所代表である僕の視点から、業界の裏側も踏まえ、あなたが後悔しないための事務所選びについて、全てをお話しします。

大前提:事務所に所属するメリット・デメリット

まず、冷静にメリットとデメリットを理解しましょう。

メリット

デメリット

育成ノウハウの提供

マネジメント料が発生する

データ分析・戦略相談

契約によっては活動に制約が出る

面倒な事務・税務処理の代行

ノルマが課される場合がある

メンタルサポート

事務所の方針と合わないリスク

企業案件の紹介

悪質な事務所に当たるリスク

これらの点を踏まえ、自分にとって事務所が必要かどうかを判断することが第一歩です。

【鉄則】事務所選びで後悔しないための7つの最重要ポイント

【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】

はっきり言います。還元率の数字だけで事務所を選んではいけません。その数字の裏に何があるのかを見抜かなければ、あなたはただ搾取されるだけで終わります。僕が自分の事務所「Traum」で最も重視しているポイントも踏まえ、本当に見るべき場所を、本音で教えます。面談に行く前に、必ずこのチェックリストで確認してください。

鉄則

内容

事務所A

事務所B

事務所C

マネジメント

配信レポートや戦略面談など、具体的なマネジメント体制があるか

×

実績

トップライバーを育てた実績があるか(数ではなく質)


×

専門性

得意とするプラットフォームやジャンルが明確か

教育研修

勉強会や研修、トレーニングプログラムが用意されているか


×


×

サポート

イベント対策・データ分析サポートがあるか


×

契約内容

契約条件・還元率・権利関係が透明か


×

ビジョン

代表やスタッフに熱意・明確なビジョンがあるか


×

鉄則1: マネジメントの質と具体性

「マネジメントします」と言うのは簡単です。面談で「具体的に、どのようなマネジメントを、どのくらいの頻度で、誰がしてくれるのですか?」と質問してください。「担当マネージャーが付き、毎日の配信レポートを基に週1回の面談で戦略を立てます」のように、具体的で明確な答えが返ってこない事務所は要注意です。

鉄則2: トップライバーの在籍実績(数より質)

所属ライバーの「数」をアピールする事務所がありますが、重要なのは「質」です。どのようなジャンルのトップライバーを、どのようにして育てたのか、その実績を具体的に確認しましょう。あなたの目指す方向性と合致する先輩がいるかどうかは、非常に重要な判断基準です。

鉄則3: 事務所の専門性と方向性の一致

事務所にも得意・不得意があります。TikTok LIVEに強い事務所、Pocochaに強い事務所、音楽系ライバーの育成に特化した事務所など様々です。あなたのコンセプトや活動したいプラットフォームと、事務所の専門性が一致しているかを確認しましょう。

鉄則4: 教育・研修プログラムの有無

所属ライバー向けの勉強会や、トップライバーからの研修、ボイストレーニングといった教育プログラムが用意されているかは、事務所が本気でライバーを育てようとしているかを見極めるポイントです。

鉄則5: イベント対策やデータ分析のサポート力

イベント期間中に事務所としてどのようなサポート(バナー制作、戦略立案など)をしてくれるのか。また、あなたの配信データを分析し、具体的な改善点を提案してくれる体制があるかは、収益に直結する重要な要素です。

鉄則6: 契約内容の透明性と公平性

契約期間、報酬の支払いサイクル、権利の帰属(あなたのキャラクターやSNSアカウントは誰のものか)、退所時の条件など、不利な内容になっていないかを隅々まで確認しましょう。疑問点に真摯に答えてくれない事務所は論外です。

鉄則7: 代表やスタッフの熱意とビジョン

最後は、人間性です。あなたの夢や目標を、自分のことのように熱く応援してくれるスタッフがいるか。代表がどのようなビジョンを持って事務所を運営しているか。その「熱意」こそが、あなたが辛い時に支えになる、何よりのサポートです。

【注意喚起】こんな事務所は危険!悪質事務所を見抜くポイント

残念ながら、ライバーの夢を食い物にする悪質な事務所も存在します。

【僕が見てきた業界の闇】

僕の事務所「Traum」には、過去に悪質な事務所に所属し、心身ともに疲弊して移籍してきたライバーが何人もいます。「高額な違約金を請求された」「報酬が何か月も支払われなかった」「セクハラまがいの要求をされた」など、信じられないような酷い仕打ちを受けてきました。彼らが同じ過ちを繰り返さないためにも、危険な事務所の特徴を具体的にお伝えします。

甘い言葉ばかりを強調する: 「誰でも月収100万円」「顔出し不要で稼げる」など。
契約を急がせる: 「今日契約すれば特別に…」と、考える時間を与えない。
質問に曖昧な回答しかしない: マネジメント内容や報酬体系について、はぐらかす。
悪い評判や口コミが多い: SNSなどで事務所名を検索し、リアルな声を確認する。

これらの特徴に一つでも当てはまれば、その事務所は避けるのが賢明です

【Q&A】トップを目指す君の不安、僕が全て答えるよ

ここまで、トップライバーになるための具体的な方法論をお話ししてきました。しかし、あなたの心の中には、まだ様々な不安や疑問が渦巻いていることでしょう。ここでは、僕がこれまで数え切れないほど受けてきた質問に、兄貴分として本音で答えていきます。

Q. アンチコメントや誹謗中傷が怖いです。どう対処すれば?

元1億円ライバー・島袋からの回答

A.はい、その気持ちは痛いほどわかります。僕自身も、家族のことを言われたり、人格を否定されたり、数え切れないほどのアンチコメントを経験してきました。

でも、覚えておいてほしいのは、トップライバーほど多くのアンチを抱えているという事実です。それは、あなたの発信が多くの人の目に触れている証拠であり、影響力が出てきた証でもあります。有名税のようなものですね。僕の経験上、アンチへの最善の対処法は「毅然と無視し、そのエネルギーを応援してくれる1人のファンを徹底的に大切にすることに使う」です。アンチに構う時間は、あなたにとっても、応援してくれるファンにとっても、1秒たりとも価値がありません。Traumでは、こうしたメンタルケアや、悪質な場合の法的手続きのサポートなども含めて、僕の実体験を基にサポートしていますので、安心してください。

Q. 配信ネタが尽きて、毎日続けるのが辛いです…

A.これは、多くのライバーが通る道です。原因は、STEP1で解説した「コンセプト設計」が曖昧なままで、「自分」を主語にして話そうとするからです。
解決策は、主語を「リスナー」に変えること。「今日はリスナーさんの恋バナを聞く会」「みんなの夏の思い出を教えて!」といったように、リスナーを巻き込む企画を立てるのです。そうすれば、ネタは無限に生まれてきます。それでも辛い時は、無理せず「今日はラジオ配信(顔出しなし)にします」と正直に言う勇気も大切です。完璧を目指さないことが、継続のコツです。

Q. ルックスに自信がありません。トップライバーは可愛い子・イケメンだけ?

A. 全くの誤解です。もちろん、ルックスが武器になることは否定しません。しかし、それ以上に重要なのは「愛嬌」と「キャラクター」です。
完璧な美人よりも、少し隙があって親しみやすい人の方が応援されやすいのがライブ配信の世界。笑顔を絶やさない、リアクションが大きい、自分のコンプレックスを笑いに変える、といったことの方が、ルックスの良し悪しよりも遥かに重要です。あなたの個性を愛してくれるファンは、必ずいます。

Q. 伸び悩んでスランプです。何を変えればいいですか?

A.スランプの時は、がむしゃらに配信時間を増やしても逆効果です。一度立ち止まって、客観的なデータを見直すことが重要です。

どの時間帯が一番視聴者が多いか?
どんな企画をした時に、コメントやギフトが多かったか?
離脱率が高いのは、配信のどの部分か?
これらのデータを、信頼できるマネージャーや先輩ライバーと一緒に分析し、仮説を立てて次の配信で試してみる。この「分析→仮説→実行→検証」のサイクルを回すことが、スランプ脱出の唯一の道です。一人で抱え込まず、誰かに相談する勇気を持ってください。

Q. ライバーの将来性ってあるんでしょうか?

A.僕は「大いにある」と断言します。 5Gの普及により、動画コンテンツ市場は今後さらに拡大します。そして、テレビタレントよりも身近で、双方向のコミュニケーションが取れる「ライバー」という存在は、これからの時代の新しい「スター」の形です。
ただし、ただ配信するだけのライバーは淘汰されていくでしょう。ライバーとして培った「発信力」「影響力」「コミュニティ形成能力」を武器に、様々な領域に活動を広げていける人だけが、長期的に生き残っていけます。ライバーはゴールではなく、あなたのキャリアのスタート地点なのです。

まとめ:君も必ずトップライバーになれる。最後に、僕から君への約束。

ここまで、本当に長い道のりでしたね。しかし、この記事を最後まで読み切ったあなたは、もうライバーを始める前のあなたではありません。トップライバーになるための地図とコンパスを手に入れた状態です。

【要点チェックリスト】トップライバーになるための10の必須項目

最後に、あなたがこれからトップライバーとして羽ばたくために、絶対に忘れないでほしい10の項目をチェックリストにしました。迷った時は、いつでもここに戻ってきてください。

☑ 思考は「Giver」になっているか?
☑ 1年後を見据えた「逆算思考」の目標があるか?
☑ あなただけの「配信コンセプト」は明確か?
☑ 配信を「エンターテイメント」にする準備をしているか?
☑ 初見さんの心を30秒で掴む工夫をしているか?
☑ ファンを「パートナー」として大切にしているか?
☑ データを見て「分析と改善」を繰り返しているか?
☑ 事務所選びで「還元率」だけに騙されていないか?
☑ アンチを恐れず、応援してくれるファンを見ているか?
☑ ライバーの先のキャリアを考えているか?

島袋 諒平からのラストメッセージ

ここまで読んだあなたは、もう一般ライバーではない。本気でトップを目指す覚悟ができたはずです。

道は険しいでしょう。投げ出したくなる日も、心無い言葉に傷つく日も、必ず来ます。でも、忘れないでください。正しい場所で、正しい努力をすれば、見える景色は必ず変わります。僕が、そして僕の事務所「Traum」の仲間たちが、それを証明してきました。

画面の向こうには、あなたの言葉を、笑顔を、待っている人が必ずいます。その一人ひとりのファンとの出会いが、あなたの人生を彩るかけがえのない宝物になる。

次は、君の番だ。

次のステップ:本気なら、僕に会いに来てください

あなたの才能を、僕が直接見抜きます。株式会社Traumでは、この記事を読んで本気になった、未来のトップライバーのための個別オンライン面談・相談会を実施しています。
還元率や条件の話だけではありません。あなたの現状の悩み、これから描きたい夢、そして僕たちの事務所が提供できる本質的なサポートについて、全てをオープンにお話しすることを約束します。
もちろん、面談を受けたからといって所属を強制することは一切ありません。ただ、あなたの貴重な一歩を、僕たちが全力でサポートできるかどうか、お互いに見極める時間にしたいと思っています。
枠には限りがありますが、あなたの熱い想いを聞かせてもらえることを、心から待っています。

この記事を書いた人
著者写真
島袋 諒
株式会社Traum 代表取締役

株式会社Buhne代表取締役。自身も累計投げ銭総額1億円を超えるトップライバーとしての実績を持つ。
その経験とWebマーケティングの知見を活かし、TikTok LIVE専門のライバー事務所「株式会社Traum」を設立。

ライバーが長期的に活躍できる環境作りをミッションに掲げ、手厚いサポート体制を構築している。
社名のTraum(ドイツ語で「夢」)には、ライバーと共に夢を追いかけたいという想いが込められている。

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