- ライバーの教科書 -
- ライバーの教科書 -
2025.9.12
知識・ノウハウ結論:ライバー事務所選びで「還元率」だけを見るのは、あなたのライバー生命を自ら絶つ行為です。還元率100%の裏には、サポート放棄という深刻な罠が隠されています。元トップライバーで現事務所代表の私、島袋が、業界の裏側をすべて明かし、あなたが本当にトップを目指せる事務所を見抜くための本質を、私の全経験を賭けて伝えます。
この記事を読めば、以下の3つが明確にわかります。
この記事を読んでいるあなたは、きっと「ライバーとして成功したい」「自分の力で稼ぎたい」という強い想いを持っているはずです。そして、事務所を調べる中で「還元率100%」という甘い言葉に、心を惹かれているかもしれません。
しかし、私はまず結論から、あなたに厳しい真実を伝えなければなりません。その選択は、あなたの夢を遠ざけるどころか、完全に潰してしまう可能性が極めて高い、と。
【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】
私がなぜ、この記事でここまで強い言葉を使うのか。それは、私が事務所代表として、「還元率の高さに釣られて事務所に入り、全くサポートされずに夢を諦めていく」というライバーの卵たちを、嫌というほど見てきたからです。あなたの時間は有限です。そして、ライバーとして輝ける時間は、さらに限られています。
その貴重な時間を、あなたを育てる気のない事務所に捧げてはいけません。還元率100%とは、裏を返せば「事務所はあなたへのサポートに1円もコストをかけません」という宣言に等しいのです。私が「還元率100%」を勧めない理由は、あなたの未来への投資を放棄している事務所だからに他なりません。
「じゃあ、なんで事務所は無料でライバーを抱えられるの?」と疑問に思うでしょう。その答えは、事務所のビジネスモデルに隠されています。
多くのライブ配信アプリは、所属ライバーの活動時間や獲得したギフト(ダイヤなど)に応じて、事務所に対して「育成報酬」や「育成ボーナス」といった名目の報酬を支払う仕組みを持っています。
これは、アプリ側が「良いライバーを育ててくれてありがとう」という意図で支払うお金です。つまり、事務所はライバーから報酬を1円も徴収しなくても、この育成報酬だけで利益を上げることが可能なのです。
この「育成報酬」があるからこそ、「還元率100%」という一見ありえない条件が成立します。ライバーを一人でも多く所属させれば、その分事務所に入る育成報酬の総額も増える可能性がある。これが、還元率100%のからくりです。
一見、ライバーにとっては損がないように見えるこの仕組みですが、ここからが本題です。このビジネスモデルには、あなたのライバー生命を脅かす3つの深刻なデメリットが潜んでいます。
育成報酬を目当てにライバーを大量に集める事務所は、一人ひとりへの丁寧なサポートに時間もコストもかけません。いわば「数打てば当たる」方式で、伸びるライバーだけが自然に出てくればラッキー、というスタンスです。あなたは、何の戦略的アドバイスも受けられず、広大なネットの海に一人で放り出されることになるでしょう。
ライブ配信には、心無いアンチコメントや、悪質なリスナーによるストーカー被害、予期せぬアカウント停止など、様々なトラブルがつきものです。そんな時、還元率100%の事務所はあなたを守ってくれません。なぜなら、トラブル対応は非常にコストがかかるからです。あなたはたった一人で、そうした理不尽な攻撃に心をすり減らすことになります。
トップライバーになるためには、やみくもに配信するだけでは不可能です。ファンを増やすためのSNS戦略、盛り上がる配信企画の立て方、絶対に勝つべきイベントの見極めと戦略など、稼ぐためのマネジメントが不可欠です。還元率100%の事務所は、そうした最も価値のあるノウハウを提供してくれません。
【元トップライバー・島袋の体験談】
私が運営する事務所「Traum」に、以前「還元率100%」を謳う事務所に所属していたライバーが移籍してきたことがあります。彼女は毎日長時間配信しているにも関わらず、収入は月5万円ほどで伸び悩んでいました。
私たちは彼女と面談し、配信データを分析。彼女の強みを活かした企画を一緒に考え、イベント参加のタイミングを戦略的に指導しました。結果、移籍後わずか3ヶ月で、彼女の月収は25万円を超えたのです。彼女が失っていたのは、還元率の20%ではなく、「正しい努力の方向性」を示してくれる存在でした。この経験こそが、還元率の数字がいかに無意味かを物語っています。
還元率100%の危険性を理解した上で、次は報酬に関する正しい知識を身につけましょう。「結局、私の手元にいくら残るの?」という疑問に、誰よりも分かりやすくお答えします。この計算方法を知らないと、悪質な事務所に都合よく言いくるめられてしまうかもしれません。
ライバーの働き方によって、還元率の考え方は少し異なります。
「還元率80%」と聞くと、20%も引かれるのか、と感じるかもしれません。しかし、本当に重要なのは最終的な「手取り額」です。以下の3ステップで、誰でも簡単に計算できます。
還元率・手数料・源泉徴収税を考慮した手取り額の比較表
項目 | ケースA (還元率100%) | ケースB (還元率80%) |
(1) 投げ銭総額 | 100,000円 | 100,000円 |
(2) アプリ手数料 (仮に30%) | -30,000円 | -30,000円 |
(3) 基準報酬 | 70,000円 | 70,000円 |
(4) 事務所手数料 | 0円 | -14,000円 (7万円の20%) |
(5) ライバー報酬 | 70,000円 | 56,000円 |
(6) 源泉徴収税 (10.21%) | -7,147円 | -5,717円 |
(7) 最終手取り額 | 62,853円 | 50,283円 |
サポート | ほぼ無し | 手厚いサポート有り |
Step1:『投げ銭総額』から『アプリ手数料』を引く
まず、リスナーが投げてくれたギフト(投げ銭)の総額から、ライブ配信アプリのプラットフォーム手数料が引かれます。この手数料はアプリによりますが、一般的に30%~70%と非常に大きいです。
例:100,000円の投げ銭 → アプリ手数料が30%なら、基準報酬は70,000円となります。
次に、アプリから支払われる基準報酬に対して、事務所との契約で定められた還元率を掛け合わせます。これがあなたの報酬額(額面)になります。
例:基準報酬70,000円 × 還元率80% = あなたの報酬は56,000円です。
ここが見落としがちなポイントです。ライバーの報酬は多くの場合、「給与」ではなく「報酬」として支払われるため、源泉徴収の対象となります。報酬額から所得税(復興特別所得税を含む10.21%)が天引きされた金額が、最終的にあなたの銀行口座に振り込まれる「手取り額」です。
さらに、事務所によっては、上記の計算とは別に「事務手数料」や「振込手数料」といった名目で数千円を引くケースもあります。契約前に、報酬の支払いに関する項目は隅々まで確認することが鉄則です。
【事務所代表としての補足|島袋 諒平】
多くのライバー志望者はこの計算ができず、「還元率100%だからお得」と表面的な数字だけで判断してしまいます。しかし、上の表を見てください。手取り額の差は月12,000円程度です。この金額で、あなたの配信を毎日チェックし、的確なアドバイスをくれ、トラブルから守ってくれるプロのマネージャーがつくとしたら、あなたはどう感じますか?
私の事務所では、この報酬体系の透明性を何よりも重視し、所属前の面談で必ず一人ひとりに詳しく説明しています。なぜなら、お金に関する信頼関係こそが、ライバーと事務所が共に成功するための土台だからです。
ここまで、還元率のカラクリと報酬の計算について解説してきました。ここからは、この記事で最も伝えたい本質の話をします。私が投げ銭総額1億円を突破するトップライバーになり、そして多くのライバーを育成する事務所代表になって確信した、「成功するライバーと伸び悩むライバーの決定的な差」についてです。
ライバーの成功は、才能やルックスだけで決まるわけではありません。最も重要な要素は、「孤独との戦い」に勝てるかどうか、ただそれだけです。
配信画面の前では華やかに見えても、配信が終われば結果の数字と一人で向き合う孤独な時間が待っています。伸び悩むライバーの共通点は、この孤独な時間の中で「自分の何が悪いのか分からない」「どう努力すればいいのか分からない」という状態に陥り、客観的なフィードバックと正しい努力の方向性を見失ってしまうことです。
だからこそ、あなたが事務所に支払う手数料は、「孤独との戦い」を共に戦い、あなたを正しい方向へ導いてくれるプロフェッショナルへの対価であるべきなのです。具体的には、以下の3つのサポートが不可欠です。
リスナーは、暗くて画質が悪い配信や、音声が聞き取りづらい配信からはすぐに離脱します。スマホ1台で始められるのは事実ですが、トップを目指すなら、機材の選定、魅力的に見えるライティング、クリアな音質設定など、配信クオリティを高める専門知識が必須です。
ただ毎日配信するだけでは、収入は安定しません。あなたのキャラクターに合ったイベントの選定と、そのイベントで勝つための具体的な戦略。日々の配信データを分析し、改善点をフィードバックしてくれる体制。そして、数ヶ月後、1年後にあなたがどうなっていたいかという目標から逆算した、長期的なロードマップの提示。これらがあって初めて、あなたは迷わずに走り続けられます。
おそらく、これが最も重要です。必ず訪れるスランプの時期に、どう声をかけてくれるか。心無いアンチコメントで心が折れそうな時に、どう対処法を教えてくれるか。数字が伸び悩んだ時に、一緒に原因を分析し、励ましてくれる存在がいるか。この精神的な支えが、あなたのライバー生命を左右します。
【元1億円ライバー・島袋からの回答】
Q. よく「アンチコメントが怖くて配信を始められません」と相談を受けますが…
A. はい、その気持ちは痛いほどわかります。私自身、投げ銭総額が1億円を超える過程で、数え切れないほどのアンチコメントを経験してきました。正直、今でも心無い言葉を見れば傷つきます。たった一人の心無いコメントで、1週間配信ができなくなったこともあります。
しかし、覚えておいてほしいのは、トップライバーほど多くのアンチを抱えているという事実です。それは、あなたの発信が多くの人の目に触れている証拠でもあります。
私の経験上、アンチへの最善の対処法は「毅然と無視し、応援してくれるファンを徹底的に大切にすること」です。そして、その辛い気持ちを吐き出せる場所を持つことです。
私が事務所を運営する上でメンタルケアを最重要視しているのは、この経験があるからです。あなたが事務所に支払う報酬で、この”心の安全基地”が手に入るなら、それはあなたのライバー人生にとって最も価値のある投資だと、私は断言します。
ここまで読んでくれたあなたは、もう還元率の数字だけで事務所を選ぶことの危険性を十分に理解してくれたはずです。最後に、あなたが実際に行動に移すための、具体的で実践的な武器を授けます。
気になる事務所との面談で、必ず以下の7つの質問をぶつけてみてください。相手の回答次第で、その事務所が本当にあなたを育てる気があるのか、その評判と実態が見えてきます。
7つのチェックリスト(◯△✕で自己評価できる形式)
チェック項目 | 質問例 | あなたの評価 |
1. 実績 | 「所属トップライバーの方は、こちらの事務所で育った方ですか?」 | ◯・△・✕ |
2. サポート体制 | 「マネージャーさん一人が担当するライバーは何人ですか?」 | ◯・△・✕ |
3. 専門性 | 「私が使いたい〇〇(アプリ名)に特化したノウハウはありますか?」 | ◯・△・✕ |
4. 教育プログラム | 「所属後の研修では、具体的にどんなことを学べますか?」 | ◯・△・✕ |
5. 契約内容 | 「契約期間の縛りや、辞める際の違約金について教えてください」 | ◯・△・✕ |
6. 透明性 | 「報酬明細は、どのような形でいつ共有いただけますか?」 | ◯・△・✕ |
7. 相性 | 「担当者の方は、私の夢を本気で応援してくれていますか?」 | ◯・△・✕ |
最後に、多くのライバー志望者が抱える、細かいけれど重要な疑問について、Q&A形式で回答します。
A.いいえ、基本的にはやってくれません。ライバーは事務所に所属していても、その多くは「個人事業主」という扱いです。そのため、年間の所得に応じた確定申告は、あなた自身が行う義務があります。
ただし、本当にライバー思いの事務所であれば、提携している税理士を紹介してくれたり、帳簿の付け方に関するセミナーを開催してくれたりといったサポート体制を整えています。
A.一概に「イエス」とは言えません。重要なのは、そのノルマが何のために設定されているかです。
単に事務所の利益のために、ライバーを疲弊させるだけのノルマは避けるべきです。しかし、あなたの成長段階に合わせて「今月はここまで頑張ってみよう」という、目標達成のための合理的なノルマであれば、それはむしろあなたの成長を加速させる良い起爆剤になります。
【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】
私の経験上、「楽な環境」でトップになったライバーは一人もいません。むしろ、適度なプレッシャーや、共に切磋琢磨するライバルがいる環境こそが、人を最も成長させます。面談では、「なぜこのノルマがあるのですか?」とその本質的な意味を問いかけてみてください。
A.これは、所属時に交わす契約内容によります。契約書に「契約期間中の移籍禁止」や「退所後6ヶ月間は同業他社に所属できない(競業避止義務)」といった条項が含まれているケースもあります。
契約書にサインするということは、法的な拘束力が発生するということです。内容を理解せずにサインすることだけは絶対に避けてください。不明な点があれば、必ずその場で質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
長い時間、お疲れ様でした。
ここまで本気で読んでくれたあなたなら、もうライバー事務所選びで道に迷うことはないはずです。最後に、この記事の最も重要なポイントをチェックリストとしてまとめました。
還元率100%は、サポートの質が低い可能性を示唆する危険信号だと理解した。
あなたの最終的な手取り額は「(投げ銭 – アプリ手数料)× 還元率 – 源泉徴収税」で決まることを学んだ。
事務所選びで最も重要なのは、還元率という数字ではなく「あなたを本気で育てるサポート体制」の有無だと分かった。
契約前に、本記事で紹介した7つのチェックリストを使って、事務所の本質を見抜く準備ができた。
あなたが選ぶべきは、目先の数パーセントの還元率が高い事務所ではありません。
あなたが支払う数十パーセントの手数料で、あなたのライバーとしての価値を何倍にも引き上げてくれる事務所です。それは「経費」ではなく、あなたの未来を切り開くための、最も賢い「投資」なのです。
本気でトップライバーを目指すあなたへ。
もしあなたが、還元率の数字に惑わされず、本質的なサポートを受けて最短で成功したいと本気で考えるなら、一度、私、島袋と直接話してみませんか?
私の事務所「Traum」では、一人ひとりのライバーと本気で向き合うため、所属できる人数に限りを設けています。
だからこそ、面談では無理な勧誘は一切しません。あなたの現状の悩みや将来の夢をじっくり聞き、元トップライバーとして、そして事務所代表として、あなたがトップになるための具体的なアドバイスをその場でお約束します。
その上で、もしTraumの環境に魅力を感じてくれたなら、私たちは全力であなたの夢をサポートします。
下のボタンから、まずは無料の相談・面談にお申し込みください。
あなたの覚悟を、待っています。