- ライバーの教科書 -
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2025.12.22
知識・ノウハウ
2025年現在、TikTokはアプリ内撮影で最大10分、ファイルアップロードでは一部のユーザーを対象に最大60分までの投稿が可能となっています。しかし、単に長く投稿すれば良いというわけではありません。「収益化を狙うなら1分1秒以上」「爆発的にバズらせるなら15秒〜30秒」という、目的別の戦略的な使い分けこそが成功の鍵を握ります。
この記事を読めば、以下の3つのことが完全に理解できます。
元トップライバーであり、現在はライバー事務所Traum(トラウム)の代表を務める私が、現場のリアルな数字とアルゴリズムの裏側に基づき、皆さんが今日から実践できる「最強の動画時間戦略」を丁寧に解説させていただきます。
「TikTokは、結局いま何分まで上げられるの?」という疑問に対し、最新の結論をお伝えします。2025年現在、TikTokはYouTubeとの競合を意識し、急速に「長尺化」を推進しています。
現在、投稿可能な時間は「撮影方法」と「アカウントの権限」によって3つの段階に分かれています。
スマホのTikTokアプリを開き、中央の「+」ボタンから撮影する場合、選択できるのは最大10分までです。
スマホのアルバムから動画を選択してアップロードする場合、あるいはPCブラウザ版から投稿する場合、最大60分の動画投稿がテスト運用されています。これは世界中のクリエイターへ順次解放されている機能ですが、2025年内には多くの一般ユーザーにも拡大される見通しです
投稿方法・デバイス別の時間制限比較表
投稿方法 | 撮影可能時間 | アップロード上限 | 推奨される用途 |
アプリ内カメラ | 最大10分 | 最大10分 | 手軽な投稿、エフェクト活用 |
スマホアルバム | 撮影不可 | 最大10分〜60分 | 外部編集ソフトでの作り込み |
PCブラウザ版 | 撮影不可 | 最大60分 | 高画質動画、長尺の番組構成 |
TikTokがここまで「長さ」にこだわる理由は、YouTubeが独占している「長尺動画市場」の広告収益を視野に入れているためです。
最近、TikTokで「画面を横にしてください」という表示をご覧になったことはありませんか? これこそがTikTokの次なる戦略です。スマホを横に傾けて全画面視聴させることで、ユーザーの滞在時間を引き延ばし、動画の途中に広告を挿入しやすい環境を整えています。
TikTokのアルゴリズムは、かつては「再生回数」を重視していましたが、現在は「総再生時間」と「視聴維持率」を最優先しています。10分の動画を5分間見せることは、15秒の動画を最後まで見せることよりも、プラットフォームへの貢献度が高いと判断される時代になったのです。
【トラウム代表・島袋からのメッセージ】

TikTokが「10分、60分まで投稿可能」としたのは、単に「長く撮れば良い」という意味ではありません。これは「YouTube並みのクオリティを持つ番組をTikTokでも作ってほしい」というプラットフォーム側からの期待の表れです。
「短い動画が偶然バズる」のを待つ時期は終わりました。これからは、長い時間視聴者を引きつけられる確かな「企画力」を持つ方こそが、大きなチャンスを掴める時代です。
「何分まで投稿できるか」を知るだけでなく、「ご自身の目的において、何分が正解か」を見極めることが重要です。
TikTokで再生数に応じた収益(アドレベニュー)を得たいのであれば、1分1秒以上の動画投稿は避けて通れない条件となります。
TikTokの収益化プログラム「Creator Rewards Program」は、1分以上のオリジナル動画のみを収益対象としています (oaicite:1.15)。たとえ1,000万回再生されたとしても、その動画が59秒であれば収益は0円です。このルールを知らずに短い動画のみを投稿し続けている方が非常に多いのが現状です。
さらに重要なのが「有効視聴数」です。ただ再生されるだけでなく、5秒以上視聴されなければ収益対象としてカウントされません。冒頭で離脱されてしまう動画は、収益面での価値が厳しく評価されてしまいます。
収益(RPM)を高めるには、「検索経由での視聴」や「専門性の高いジャンル(金融、ガジェット、ビジネス等)」を狙うのが効果的です。長尺動画は検索結果にも表示されやすいため、1分以上の動画を戦略的に投稿することが、月収100万円を超えるための最短ルートとなります。
【元1億円ライバー・島袋の体験談】

私がプロデュースしたライバーの中に、15秒のダンス動画でフォロワー3万人を集めながらも、収益が月数千円という方がいました。
そこで「得意な料理を、あえて3分かけて丁寧に解説する動画」へのシフトを提案しました。結果として再生数は一時的に落ち着きましたが、収益プログラムの対象となったことで、収益は一気に月50万円を超えました。
「再生数という数字」だけでなく「収益という実利」を狙うなら、時には戦略を大きく変える勇気も必要です。
「長い動画を作っても、すぐに離脱されてしまう……」とお悩みの方へ、プロが実践している構成の基本をお伝えします。
どんなに長い動画でも、構成を3つのパートに分けることで、格段に見やすくなります。
ここで視聴者の指を止められなければ、その先は見てもらえません。「1億円稼いだ方法」「9割が間違っている〇〇」など、視聴者の方が「自分にメリットがある」と感じる情報を、最初の3秒で提示してください。
人間は変化がないものに飽きてしまいます。長尺動画であれば、3秒に一度はカットを切り替えるか、テロップに動きを付けてください。また、途中でBGMを止めて「無音」にする演出も、視聴者の意識を再び引き戻すのに非常に有効です。
動画の最後を「参考になった」だけで終わらせてはいけません。「他の動画もチェックしてください」「公式LINEで詳細を公開しています」など、次の行動を具体的に促して(CTA)ください。
【トラウム代表・島袋の見解】

多くの方が「動画の長さ」を気にされますが、本質は「情報の密度」にあります。
10分の動画を作るのであれば、その中に10個の小さな驚きや発見を散りばめる必要があります。私たちの事務所「Traum」では、動画1本に対して徹底したカット編集を行い、視聴者の方の貴重な時間を無駄にしないプロの仕事を追求しています。
「設定画面に10分の選択肢が出てこない」というお悩みは非常に多く寄せられます。以下のチェックリストをご確認ください。
現場でよくいただくご質問に、丁寧にお答えさせていただきます。
A. お勧めいたしません。
TikTokのアルゴリズムは「オリジナリティ」を非常に重視します。YouTubeの横動画をそのまま投稿すると、AIに「手抜きコンテンツ」と判断され、おすすめに乗りづらくなります。投稿される場合は、必ず縦型専用にリサイズし、テロップの入れ方などもTikTokの文化に合わせて調整してください。
A.内容の質が伴っていれば、イエスです。
短い動画は「認知」を広めるには最適ですが、深いファンを作る力は長尺動画に軍配が上がります。あなたの人間性や専門知識が伝わる長尺動画は、視聴者との信頼関係を深め、結果として高いフォロー率に繋がります。
2025年、TikTokの戦い方は大きな転換期を迎えました。「何分まで」というルールを正しく理解し、ご自身の目的に合わせて戦略を立てていきましょう。
【総括】目的別・最適な動画の長さチェックリスト
あなたの目的 | 推奨される長さ | 成功のための重要指標 |
認知を広めたい・バズりたい | 15秒 〜 30秒 | 完視聴率・リピート再生数 |
収益化(広告)を狙いたい | 1分1秒 〜 3分 | 有効視聴数(5秒以上視聴) |
ファンとの信頼を深めたい | 3分 〜 10分 | 平均視聴時間・コメント数 |
本格的な番組を作りたい | 10分 〜 60分 | 視聴維持率・保存数 |
【トラウム代表・島袋からのメッセージ】
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「何分がベストか」という正解は一つではありませんが、今回の知識を基に、ぜひご自身に合った「長さ」に挑戦してみてください。
もし、「本気でTikTokで成功したい」「一人の力では限界を感じている」という方がいらっしゃれば、ぜひ私たちの事務所Traum(トラウム)以上のノウハウを惜しみなく提供し、あなたが輝ける道を全力でサポートさせていただきます。