- ライバーの教科書 -

2025.7.25

知識・ノウハウ

ライバーとは?稼ぎ方・収入・なるには?未経験から月100万円稼いだ元トップライバーが徹底解説!

ライバーとは、ライブ配信プラットフォームを通じてリアルタイムで動画や音声を配信し、視聴者とコミュニケーションを取りながら収益を得る人のことを指します。自宅にいながら、あるいは好きな場所から、自分の個性や特技を活かして活動できる新しい働き方として、近年大きな注目を集めています。

この仕事は、単に一方的に情報を発信するだけでなく、視聴者からのコメントやギフトに即座に反応するなど、インタラクティブなやり取りが大きな特徴です。これにより、ファンとの強い繋がりを築きやすく、熱量の高いコミュニティを作りやすいという側面があります。

この記事では、私自身が累計投げ銭総額1億円を超えるトップライバーとして活動し、現在はライバー事務所を運営している経験に基づき、「ライバーとは何か?」という基本的な疑問から、気になる稼ぎ方や収入のリアル、そして未経験からライバーとして成功するための具体的なステップまで、包み隠さず徹底的に解説していきます。この記事を読めば、ライバーという職業の全体像と、あなたがライバーになるために必要な全てが理解できるでしょう。

  1. ライバーの仕事内容、稼ぎ方の仕組み、具体的な収入目安
  2. 未経験からライバーを始める具体的なステップと成功の秘訣
  3. 実際に月100万円以上を稼いだ筆者の実体験に基づいたリアルな情報

ライバーとは?どんな仕事?YouTuberとの違いは?

このセクションでは、ライバーという職業の基本的な定義と、その仕事内容の全体像を解説します。また、動画配信者として比較されることの多いYouTuberとの違いを明確にすることで、ライバーならではの特徴を理解していただけるでしょう。ここでは、ライバーの輪郭を掴むための概要を、分かりやすさを重視して説明します。

ライバーの定義:ライブ配信で視聴者とリアルタイムに関わる仕事

ライバーとは、Pococha (ポコチャ) や 17LIVE (イチナナ)、TikTok LIVE (ティックトックライブ) といったライブ配信アプリやプラットフォームを使って、リアルタイムで映像や音声を配信する人の総称です。ライブ配信は「生配信」とも呼ばれ、編集された動画とは異なり、その場その場で起きていることや、視聴者からのコメントに即座に反応しながら進行するのが最大の特徴です。

具体的な活動内容は多岐にわたります。特別何かすごいことをしなければならない、というわけではありません。日常の雑談、歌を披露する、楽器を演奏する、ゲーム実況をする、イラストを描く様子を配信する、フィットネスやヨガを教えるなど、あなたの「好き」や「得意」をそのままコンテンツにすることができます。重要なのは、一方的な配信ではなく、視聴者とのコミュニケーションを楽しみながら進めることです。

YouTuberとはどう違う?ライブ配信ならではの魅力と難しさ

ライバーと同じく動画で活躍する職業に YouTuber (ユーチューバー) があります。どちらも動画配信で収益を得る点では共通していますが、その活動スタイルには明確な違いがあります。

最も大きな違いは、リアルタイム性 です。YouTuberは撮影した動画を編集し、完成したものをアップロードするのが一般的です。これに対し、ライバーは文字通り「ライブ」、つまり生で配信を行います。この違いが、それぞれの魅力と難しさを生んでいます。

ライブ配信の魅力は、視聴者との距離が非常に近い ことです。コメントへの即時反応や、時には視聴者のリクエストに応えながら配信を進めることで、強い一体感や親近感が生まれます。あたかも目の前で話しているような感覚で交流できるため、熱狂的なファンができやすい傾向があります。また、企画や編集に時間をかける必要がないため、思い立ったらすぐに始めやすいという手軽さもあります。

一方で、難しさもあります。生配信であるため、言い間違いや予期せぬトラブルがそのまま視聴者に届いてしまう リスクがあります。また、常に視聴者を楽しませるための瞬発力や対応力が求められます。編集で不要な部分をカットしたり、面白くなるように加工したりすることができないため、ごまかしがきかない真剣勝負の場とも言えるでしょう。

ライバーのリアルな稼ぎ方と収入目安|月100万円超えも可能?

ライバーという仕事に興味を持った方が最も気になるのは、やはり「稼げるのか?」ということでしょう。このセクションでは、ライバーの具体的な収益の仕組みと、実際の収入目安について詳しく解説します。私自身が経験したリアルな数字や、どうやって収入を伸ばしてきたかのエピソードも交えながら、正直にお伝えします。

主な収益源は「投げ銭」や「ギフト」の還元

ライバーの収益の柱となるのは、視聴者からの「投げ銭」や「ギフト」 です。これは、配信中に視聴者がアプリ内で購入した専用アイテム(有料ギフト)をライバーに贈る仕組みです。ライバーは、受け取ったギフトの金額の一部をプラットフォームから報酬として受け取ります。この「一部」の割合はプラットフォームによって異なり、一般的に還元率と呼ばれます。還元率は、ライバーの活動状況やランクによって変動する場合もあります。

ギフトの種類は非常に豊富で、数百円の小さなものから数十万円、時には100万円を超える高価なものまで存在します。これらのギフトは、視聴者が「応援したい」「楽しかった」「ありがとう」といった気持ちを形にしてライバーに届ける手段であり、ライバーにとっては活動へのモチベーションにも直結します。

その他にもある多様な稼ぎ方

投げ銭やギフトが主流ではありますが、ライバーの稼ぎ方はそれだけではありません。プラットフォームによっては、以下のような様々な収益源があります。

時間ダイヤ/時給:Pocochaのように、配信時間に応じてポイントや報酬が付与されるシステムがあるプラットフォームも存在します。これは初心者でも比較的に収益を得やすい仕組みと言えます。
ファンクラブ/サブスクリプション:継続的に応援してくれるコアなファン向けに、限定コンテンツを提供したり、特別なコミュニケーションを取ったりするクローズドなコミュニティを運営し、月額課金で収益を得る方法です。
企業案件/広告収入:人気ライバーになると、企業から商品やサービスのプロモーションを依頼されることがあります。自身の配信を通じて商品を紹介したり、特定のイベントに参加したりすることで報酬を得ます。
グッズ販売/イベント収益:自身のオリジナルグッズを制作・販売したり、オフラインイベントやファンミーティングを開催したりして収益を得ることも可能です。

これらの収益源を組み合わせることで、投げ銭だけに依存しない安定した収入を目指すことができます。

【実録】ライバーのリアルな収入目安|初心者〜トップライバーまで

気になる収入の目安ですが、これはライバーの活動状況、人気、配信内容、所属の有無などによって大きく異なります。正直に言って、誰でもすぐに高収入を得られるほど甘い世界ではありません。しかし、可能性は十分にあります。

一般的に、ライバーの収入は以下のような段階で推移することが多いです。

初心者ライバー:配信を始めて間もない頃は、視聴者も少なく、収入は 月数千円〜数万円程度であることが多いです。まずは配信に慣れ、コミュニケーションを楽しむ段階です。
中堅ライバー:継続的に配信を行い、少しずつファンが増えてくると、収入も安定してきます。 月数万円〜数十万円 を稼ぐライバーも多くいます。
人気ライバー/トップライバー:熱狂的なファンが多くつき、配信内容も確立されてくると、収入は飛躍的に伸びる可能性があります。 月数十万円〜数百万円以上 を稼ぐトップライバーも確かに存在します。私自身も、最高月収で言えば100万円をゆうに超えていました。

※「収入帯ランク」
1 = 月数千円〜数万円程度
2 = 月数万円〜数十万円程度
3 = 月数十万円〜数百万円以上

収入の差は、単に長時間配信すれば稼げるというものではありません。どれだけ多くのファンを獲得し、そのファンと密接な関係を築けるか、そしてファンが「応援したい」と思える魅力的な配信ができるかが鍵となります。コミュニケーション能力、企画力、継続力、そして少しの運も影響します。

未経験からライバーになるには?始めるための具体的なステップ

ライバーという仕事の魅力や可能性を知り、「自分もやってみたい!」と感じた方もいるかもしれません。しかし、「未経験だけど大丈夫?」「何から始めればいいの?」と不安に思っている方もいるでしょう。安心してください。ライバーは特別な資格やスキルがなくても、誰でも始めることができます。ここでは、未経験の方がライバーとして第一歩を踏み出すための具体的なステップを順序立てて解説します。

ステップ1:ライブ配信プラットフォームを選ぶ

まず最初に行うべきは、どのライブ配信プラットフォームを使うかを決めることです。国内外には様々なプラットフォームがあり、それぞれ特徴が異なります。

代表的なプラットフォームとしては、ファンとのコミュニティ形成や時間に応じた報酬制度が特徴の Pococha、世界中の多様な配信者が集まる 17LIVE、ショート動画からライブへの誘導がしやすい TikTok LIVE などがあります。他にも、ゲーム配信に特化した Twitch (ツイッチ)や、個性の強い配信者が多い ふわっちなど、様々な特色を持ったプラットフォームが存在します。

プラットフォームを選ぶ際は、ご自身の配信したい内容や、どんな視聴者層と交流したいかを考えると良いでしょう。例えば、まったり雑談したいならPococha、ゲーム配信ならTwitch、若い世代向けならTikTok LIVEなどが考えられます。

もしあなたがライブ配信全く初めてで、まずはどんなものか試してみたい、というのであれば、私としてはTikTok LIVEをおすすめすることが多いです。普段TikTokを見ているユーザーが多いですし、ショート動画とライブを組み合わせやすいので、新しい視聴者に見つけてもらいやすい導線があるからです。もちろん、他のプラットフォームにもそれぞれの良さがあるので、いくつか試してみて自分に合う場所を見つけるのがベストです。]

ステップ2:必要な機材を準備する

ライバーを始めるために、最初から高価な機材を揃える必要はありません。正直、スマートフォンが1台あればすぐに始めることができます。最近のスマートフォンのカメラ性能やマイク性能は非常に高いからです。

ただし、配信の質を向上させたい、より快適に配信したい、ということであれば、いくつか便利な機材を揃えることを検討しても良いでしょう。

マイク:スマートフォン内蔵マイクでも十分ですが、外付けマイクを使うとよりクリアな音声を届けられます。特に歌配信やASMRなどをしたい場合は検討価値があります。
照明:室内光だけでは顔色が悪く見えたり、暗くなったりすることがあります。リングライトなどの配信向け照明を使うと、顔色が明るく映り、視聴者に良い印象を与えられます。
ウェブカメラ: PCで配信する場合や、より高画質で顔を映したい場合に検討します。
スマホスタンド/三脚:配信中にスマートフォンを固定するために必須です。安定した映像を届けられます。

これらは全て必須ではありません。まずは手持ちのスマホで始めてみて、必要に応じて少しずつ買い足していくのが賢明なやり方です。初期投資は最小限に抑えましょう。

ステップ3:配信テーマやターゲットを考える

あなたがどんな内容を配信したいのか、そしてどんな人たちに自分の配信を見てほしいのか、「配信テーマ」「ターゲット」を考えることは、ライバー活動を続ける上で非常に重要です。

配信テーマは、あなたの「好き」や「得意」を掘り下げることから見つけられます。例えば、ゲーム、歌、料理、コスメ、旅行、ペット、特定の趣味など、あなたが心から楽しめること、人よりも少し詳しく話せることなどがテーマになり得ます。テーマを決めることで、どんな内容の配信をすれば良いか明確になり、継続しやすくなります。

次に、どんな人たちに見てほしいか(ターゲット)を具体的にイメージします。例えば、「〇〇というゲームが好きな20代男性」「メイク初心者で分かりやすい解説を求めている10代〜20代女性」「仕事の合間に癒やしを求めている30代会社員」など、具体的にイメージすることで、配信のトーンや内容、話す言葉などをターゲットに合わせて調整しやすくなります。

テーマとターゲットを明確にすることで、あなたの個性が際立ち、似た興味を持つ視聴者が集まりやすくなります。

ステップ4:プロフィール作成と初配信の準備

プラットフォームとテーマ、ターゲットが決まったら、いよいよ配信に向けた準備です。まずはあなたの顔となるプロフィールを作成しましょう。

プロフィール写真/アイコン:あなたの雰囲気が伝わる、明るく魅力的な写真を選びましょう。顔出ししない場合は、イラストやイメージ画像でも構いません。重要なのは、あなたのテーマや雰囲気に合っていることです。
プロフィール文:あなたがどんなライバーなのか、どんな内容を配信するのか、どんな視聴者に来てほしいのかを簡潔に分かりやすく記述します。視聴者があなたに興味を持つ最初のきっかけとなる部分なので、丁寧に作成しましょう。

そして、いよいよ初配信です。初配信は誰でも緊張するものですが、完璧を目指す必要はありません。まずは始めてみることが大切です。初配信では以下の点を意識してみましょう。

挨拶:視聴者が入室したら、積極的に挨拶をしましょう。「こんにちは!」や「〇〇さん、いらっしゃい!」など、明るく声をかけることで、視聴者もコメントしやすくなります。
簡単な自己紹介:改めて自分がどんなライバーか、今日の配信内容は何を予定しているかなどを簡単に伝えます。
視聴者への問いかけ:一方的に話すだけでなく、「皆さんはどんな配信が好きですか?」「今日の気分はどうですか?」など、視聴者にコメントを促す質問を投げかけてみましょう。

初配信の目標は、大勢に見られることやギフトをたくさんもらうことではありません。まずは「誰か一人でも良いから、視聴者とコミュニケーションを取る」ことを目標にすると、プレッシャーなく始められるはずです。

継続するためのコツとよくある悩みとその乗り越え方

ライバーとして活動を始めた多くの人が直面するのが、「視聴者が増えない」「コメントが来ない」「モチベーションが続かない」といった悩みです。これらは誰しもが通る道であり、私自身も多くの悩みに直面してきました。

継続するための最も重要なコツは、「結果が出なくても楽しむこと」です。始めたばかりの頃は、想定通りに視聴者が集まらなかったり、コメントがゼロだったりすることもあるでしょう。そこで落ち込んでやめてしまうのは非常にもったいないです。まずは数人の視聴者との交流を大切にし、配信すること自体を楽しむ姿勢を持ちましょう。

視聴者が増えない、コメントが来ないといった悩みに対しては、以下の点を試してみてください。

配信時間や頻度を見直す:ターゲット層が見やすい時間帯に配信しているか?継続的に配信して、視聴者に「いつ行けば見られる」という安心感を与えているか?
サムネイルやタイトルを工夫する:配信一覧で目に留まるような魅力的なサムネイルやタイトルになっているか?
他のライバーの配信を参考にする: 人気ライバーがどんな配信をしているか、どんなコミュニケーションを取っているかを研究してみる。
SNSで告知する:X (旧Twitter) や Instagram、TikTokなどで配信開始の告知を行い、見に来てもらうための導線を作る。

モチベーションの維持には、「小さな目標を設定する」ことが有効です。「次の配信で〇〇さんからコメントをもらう」「今週中にフォロワーを〇人増やす」など、達成可能な小さな目標をクリアしていくことで、やりがいを感じやすくなります。

私が配信を始めた頃は、本当に誰も見に来てくれない時期が長く続きました。それでも「今日は一人でも誰かと話せたらラッキーだな」くらいの気持ちで毎日配信を続けていました。最初の大きなギフトをもらった時は本当に嬉しくて、それが継続する大きなモチベーションになりました。結果が出なくても、配信自体を楽しむこと、そして目の前の視聴者一人ひとりを大切にすることが、後に大きなファンを掴むことに繋がると信じていました。」

ライバー事務所に所属するメリット・デメリット

ライバーとして活動していく中で、「一人でやるのは不安」「もっと効率的に成長したい」と感じる方もいるかもしれません。そういった場合に選択肢となるのが、ライバー事務所への所属です。ここでは、ライバー事務所に所属することのメリットとデメリットを、事務所を運営する私の立場から公平に解説します。

事務所所属のメリット:サポート体制と成長機会

ライバー事務所に所属する最大のメリットは、手厚いサポートを受けられることです。事務所はライバーの活動を支援するための様々なノウハウやリソースを持っています。

ノウハウ提供やアドバイス:配信の仕方、視聴者とのコミュニケーション術、収益を伸ばす戦略など、成功するための具体的なノウハウを学ぶことができます。個別の課題に対するアドバイスももらえます。
機材や配信環境のサポート:一部の事務所では、配信に必要な機材を貸し出したり、配信スタジオを提供したりしています。
トラブル対応や契約面のサポート: 配信中のトラブルや視聴者との問題、プラットフォームとの契約など、困った時に相談できる相手がいるのは心強いです。法的な問題や税金に関するサポートを行う事務所もあります。
他のライバーとの交流や合同企画:同じ事務所に所属する他のライバーと情報交換したり、一緒にコラボ配信やイベントを企画したりすることで、新たなファンを獲得したり、自身の活動の幅を広げたりできます。
企業案件の獲得支援:事務所が企業とのコネクションを持っている場合、個人では難しい企業案件を紹介してもらえる可能性が高まります。

私がライバー事務所Traumを設立した背景には、多くの未経験者が「何から始めたらいいか分からない」「一人でやっても伸び悩んでいる」といった壁にぶつかっている現状がありました。事務所は、まさにそうした壁を乗り越えるための「最短ルート」を提供できる場所だと考えています。特に、正しい知識やノウハウの有無は、早期に結果を出す上で決定的な差を生みます。未経験から始めたライバーが、私たちのサポートを通じてわずか数ヶ月で人気ライバーになっていく姿をこれまでたくさん見てきました。

事務所所属のデメリット:還元率や制約

良い面だけでなく、デメリットも理解しておく必要があります。

収益の分配(還元率):事務所に所属する場合、得られた収益の一部を事務所に支払うのが一般的です。個人で活動するよりも手元に残る金額は少なくなる可能性があります。還元率は事務所によって大きく異なります。
活動の自由度や方針に関する制約:事務所によっては、配信時間や内容、SNSでの発信などについて一定のルールや方針が定められている場合があります。個人の裁量で自由に活動したい人にとっては制約に感じられるかもしれません。

どんな人が事務所向き?個人でやる場合の心構え

ライバー事務所への所属が向いているのは、以下のような人です。

手厚いサポートを受けながら、効率的に成長したい人
ライブ配信のノウハウを体系的に学びたい人
トラブル対応や事務作業を任せたい人
他のライバーとの交流を通じてモチベーションを高めたい人
企業案件などを積極的に獲得したい人

一方で、自分のペースで自由に活動したい、収益を全て自分で管理したい、という場合は個人で活動する方が向いているかもしれません。個人で活動する場合は、全て自己責任となるため、情報収集能力や自己管理能力、そして問題解決能力がより一層求められます。

事務所選びで失敗しないためには、以下の点を必ずチェックしましょう。

運営会社の情報(実態が不明な業者ではないか)
契約内容(特に還元率、契約期間、解約条件など)
所属ライバーの実績や評判
サポート内容が具体的で自分に合っているか
契約前にしっかりと面談や説明を受ける機会があるか

私が多くのライバーを育成してきた中で強く感じるのは、事務所のサポートを最大限に活用できるライバーは成長が速いということです。例えば、伸び悩んでいるライバーに対して個別に配信内容の改善点を具体的にアドバイスしたり、人気の企画を一緒に考えたりすることで、劇的に視聴者や収益が増えることがあります。また、ファンとの関係構築に悩んでいるライバーには、感謝の伝え方やコメントへの返信方法などを丁寧にアドバイスすることで、より強固なコミュニティ作りをサポートしてきました。

ライバー活動で注意すべきこと・知っておきたいリスク

ライバーという仕事は魅力的ですが、インターネット上での活動である以上、いくつかの注意点やリスクも存在します。安心して楽しく活動を続けるために、事前に知っておくべきリスクとその対策をしっかり理解しておきましょう。特に、身バレや炎上といったリスクは、誰にでも起こり得るものです。

プライバシー対策:身バレを防ぐために

ライブ配信はリアルタイムで行われるため、意図せず個人情報が特定されてしまう「身バレ」のリスクがあります。完全にリスクをゼロにすることは難しいですが、対策を講じることでリスクを減らすことができます。

本名や個人を特定できる情報の取り扱いに注意:配信中やSNSで、本名、住所、電話番号、勤務先/学校名、最寄駅などの個人を特定できる情報を安易に口にしたり、文字で表示したりしないようにしましょう。
配信場所や背景に映り込むものへの配慮:部屋の窓から見える景色、背景に置かれたもの(表札、学校や会社のロゴ入りの物品、特定の地域限定の商品など)から場所が特定されることがあります。配信場所の背景には何も置かないか、バーチャル背景を使うなどの工夫をしましょう。
声や話し方からの特定リスク:親しい友人や知人は、あなたの声や話し方、口癖などで本人だと気づく可能性があります。全く知られたくない場合は、声を変えたり、Vライバーとして活動したりすることも選択肢に入ります。

これらの対策を徹底することで、安心して配信できる環境を整えましょう。

炎上・アンチコメントへの対処法

インターネット上での活動には、心ない誹謗中傷(アンチコメント)や、不適切な言動による炎上リスクも伴います。

不適切な発言や行動を避ける:差別的な発言、政治や宗教、特定の個人への攻撃など、炎上につながりやすい話題や行動は避けましょう。常に誰が見ているか分からないという意識を持つことが大切です。
誹謗中傷コメントへの具体的な対応:アンチコメントや荒らしコメントに対しては、反応せず冷静に対処することが重要です。多くのプラットフォームには、コメントを非表示にしたり、特定のユーザーをブロックしたり、悪質なコメントを運営に報告したりする機能がありますので、活用しましょう。感情的に反論したり、言い争ったりすると、かえって状況を悪化させることが多いです。
メンタルケアの重要性:見知らぬ人からの否定的なコメントは、誰でも傷つくものです。一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、あるいは所属事務所に相談するなど、メンタルケアを怠らないようにしましょう。全ての視聴者に好かれることは不可能だと割り切ることも大切です。

収入の不安定さへの心構え

前述の通り、ライバーの収入は月によって大きく変動することがあります。人気やギフトの状況、配信頻度などによって収入は増減するため、会社員のような安定した給料を期待していると、精神的に辛くなる可能性があります。

月によって収入が変動することを理解する:ライバーの収入は波があることを前提として捉えましょう。すぐに安定した収入が得られなくても焦らないことが大切です。
安定させるための工夫:継続的な配信、視聴者との良好な関係構築、配信内容の改善、他の収益源の確保などを通じて、収入を安定させる努力が必要です。
確定申告の必要性:ライバーとして一定以上の収入(所得)がある場合、確定申告が必要になります。年間所得が20万円を超える場合は、自分で税務署に申告し、納税する義務があります。税金に関する知識を身につけるか、税理士などの専門家に相談することも検討しましょう。

悪質な事務所や業者への注意喚起

ライバーとして活動したいと思っている人につけ込む、悪質な事務所や業者も存在します。「必ず稼げる」「誰でも簡単にトップライバーになれる」といった甘い言葉で誘い、高額な契約金や機材の購入を迫ったり、契約内容が一方的だったりするケースがあります。

信頼できる事務所を見つけるためには、複数の事務所の情報を比較検討し、契約内容をしっかり確認すること、そして実際に所属しているライバーの評判を聞くなどが有効です。不審な点があれば、安易に契約せず、立ち止まって調べることが非常に重要です。

ライバーに関する「よくある疑問」に答えます

ここでは、ライバーについて初めて知る方が抱きがちな、その他の細かい疑問についてQ&A形式で回答します。

Q. 顔出ししない「Vライバー」とは?どんな人が向いている?

A.Vライバーは、Virtual Liver (バーチャルライバー)の略称で、自分の姿ではなく、アバター(2Dイラストや3Dモデル)を使ってライブ配信を行うライバーのことです。モーションキャプチャー技術などを使って、アバターに自分の動きや表情を反映させて配信します。

顔出しに抵抗がある人や、現実の自分とは異なるキャラクターとして活動したい人、イラストやデザインが好きな人などに向いています。オリジナルのアバターを作ることで、より個性的で世界観のある配信が可能です

Q. ライブ配信の「ストリーマー」との違いは?

A.ストリーマーもライブ配信を行う人全般を指す言葉ですが、特にゲーム実況を中心に行う配信者に対して使われることが多いです。Twitchなどのゲーム配信プラットフォームで活動する人を指す場合によく使われます。

一方で「ライバー」は、ゲーム実況だけでなく、雑談や歌、演奏、パフォーマンスなど、より幅広いジャンルのライブ配信者を含めるニュアンスで使われることが多いです。明確な定義の違いがあるわけではなく、配信する内容や活動するプラットフォームによって使い分けられる傾向があります。

Q. 学生でもライバーになれる?年齢制限は?

A. はい、学生でもライバーになれます。ただし、プラットフォームによっては年齢制限が設けられている場合があります。多くのプラットフォームでは、18歳以上(または高校卒業以上)を推奨、あるいは必須としていることが多いです。利用規約を確認しましょう。未成年の場合は、保護者の同意が必要となる場合がほとんどです。

特殊なスキルや才能がないと稼げない?

A.歌が上手い、絵が描ける、ゲームが強いといった特別なスキルや才能があれば、それをフックに人気を得やすいのは事実です。しかし、必ずしも特別なスキルがないと稼げないということはありません。

ライバーとして最も重要なのは、視聴者とのコミュニケーション能力です。あなたの飾らない人柄、聞き上手な一面、一緒にいて楽しい雰囲気なども立派な魅力であり、ファンを作る上で非常に重要です。雑談だけでも、たくさんのファンを獲得し、収益を上げているライバーはたくさんいます。「特別なスキルがないから…」と諦める必要は全くありません。

Q. 副業としてライバーを始めることはできる?

A.はい、副業としてライバーを始めることは十分に可能です。実際に、本業や学業の傍ら、空き時間を使ってライバー活動を行っている人は大勢います。

ただし、副業として行う場合は、時間の確保や体調管理がより重要になります。また、会社によっては副業を禁止している場合もありますので、就業規則を確認しておきましょう。確定申告についても、副業所得が年間20万円を超える場合は必要となるため注意が必要です。

最後 まとめ:一歩踏み出してみよう!ライバーという新しい挑戦へ

この記事では、「ライバーとは何か?」という基本的なことから、リアルな収入事情、そして未経験から始める具体的なステップや注意点までを解説しました。

ライバーは、スマートフォン一つで始められ、自分の個性や「好き」を仕事にできる、非常に魅力的で可能性に満ちた新しい働き方です。もちろん、簡単に成功できるわけではなく、継続的な努力や、時に壁にぶつかることもあります。身バレや炎上、収入の不安定さといったリスクもゼロではありません。

しかし、正しい知識を持ち、誠実に視聴者と向き合い、楽しみながら活動を続けることで、きっとあなた自身の居場所や、応援してくれるファンを見つけることができるはずです。そして、もしかしたら、あなたが想像している以上の収益を得たり、新しいキャリアが開けたりするかもしれません。

何事も、最初の一歩を踏み出すのが最も難しく、そして最も重要です。「自分にできるかな?」と悩んでいる時間があるなら、まずは一度、ライブ配信アプリをダウンロードして、色々なライバーさんの配信を見てみることから始めてみてください。きっと、あなたの「これならできそう」「こんな配信をしてみたい」という気持ちが見つかるはずです。

私は、かつて未経験からライバーの世界に飛び込み、多くの失敗を経験しながらも、最終的に累計1億円を超える収益を上げることができました。その経験から言えるのは、ライバー活動に必要なのは、特別な才能よりも、「やってみたい」という気持ちと「諦めずに続ける」という覚悟だということです。

あなたの新しい挑戦を、心から応援しています。

ライバーを始める前の最終チェックリスト

☑ ライバーの仕事内容とYouTuberとの違いを理解したか?
☑ 収益の仕組みとリアルな収入目安を把握したか?
☑ ライブ配信プラットフォームを選んだか?
☑ 配信に必要な最低限の機材があるか?
☑ 配信テーマとターゲットをぼんやりでもイメージしたか?
☑ プロフィール作成と初配信の心構えができたか?
☑ 身バレや炎上、収入不安定性などのリスクと対策を知ったか?
☑ 事務所所属のメリット・デメリットを理解したか?

「ライバーについてもっと詳しく知りたい」「自分に合ったプラットフォームや活動方法を見つけたい」「プロのサポートを受けてみたい」と感じた方へ。

累計投げ銭1億円超えのトップライバーであり、多くの未経験者を人気ライバーに育ててきた株式会社Buhne代表の島袋諒平が、あなたの疑問や不安にお答えし、あなたのライバーとしての第一歩をサポートします。

まずは気軽にご相談ください。一緒に、あなたの「好き」を仕事にする道のりを見つけましょう。

この記事を書いた人
著者写真
島袋 諒
株式会社Traum 代表取締役

株式会社Buhne代表取締役。自身も累計投げ銭総額1億円を超えるトップライバーとしての実績を持つ。
その経験とWebマーケティングの知見を活かし、TikTok LIVE専門のライバー事務所「株式会社Traum」を設立。

ライバーが長期的に活躍できる環境作りをミッションに掲げ、手厚いサポート体制を構築している。
社名のTraum(ドイツ語で「夢」)には、ライバーと共に夢を追いかけたいという想いが込められている。

一覧へ戻る