- ライバーの教科書 -

2025.10.24

知識・ノウハウ

ライバーは危ない?嘘と本当を暴露し、あなたの身を守る全知識を元トップライバーが解説

ライバー活動の危険は、正しい知識と準備でほぼ全て回避できます。「危ない」という漠然とした不安の正体を、投げ銭総額1億円超えの元トップライバー兼事務所代表である私、島袋が徹底的に解説。安全に、そして賢くトップを目指すための具体的で現実的な方法を、私の全経験を基に本気で伝えます。

  1. ネットには載っていない、業界人が知るライバー活動の7つのリアルな危険性とその具体例
  2. 明日から実践できる、身バレやストーカーを99%防ぐための鉄壁の安全対策マニュアル
  3. 悪質事務所の甘い言葉に騙されないための、プロが見るべき契約書のチェックポイント

はじめに:なぜ今、私が「ライバーの危険性」について本気で語るのか

「ライバーに興味があるけど、なんだか危なそう…」
「顔出しして、身バレするのが怖い」
「事務所のスカウトDMが来たけど、これって安全なの?」

この記事にたどり着いたあなたは、ライバーという活動に魅力を感じつつも、このような漠然とした、しかし無視できない不安を抱えているのではないでしょうか。

初めまして。株式会社Traum(トラウム)代表の島袋 諒平です。私自身、投げ銭総額で1億円以上を稼いだ元トップライバーであり、現在はTikTok LIVE専門のライバー事務所を経営し、多くのライバーの育成・マネジメントに携わっています。

トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ

私が面談してきた何百人ものライバー志望者が、あなたと全く同じような不安を口にします。しかし、トップに駆け上がるライバーは「危険を避ける知識」を最初に徹底的に学びます。これは才能ではなく「準備」の問題です。
ネット上には「誰でも簡単」「初月で50万円」といった甘い言葉を並べたライバー募集記事が溢れています。しかし、私は断言します。その裏側にあるリスクを語らずして、ライバーの成功はあり得ません。

「ライバーは危ない」は半分本当で、半分は“知らない”ことが原因

結論から言うと、「ライバーは危ない」というのは半分は真実です。何も知らずに、無防備なまま配信を始めれば、あなたのプライベートや安全が脅かされるリスクは確実に存在します。

しかし、残りの半分は、あなたが「何が危険で、どう対策すればいいかを知らない」ことから生まれる、必要以上の恐怖です。

この記事の目的は、いたずらにあなたの不安を煽ることではありません。危険の正体を一つひとつ具体的に解き明かし、あなたの手でコントロールできる「知識」という武器に変えることです。

楽して稼げるは100%嘘。あなたのライバー生命を守る覚悟はできていますか?

もう一つ、最初に伝えておきたいことがあります。それは「楽して稼げるライバーなんて存在しない」という厳しい現実です。

トップライバーは、ファンを楽しませるための企画、トーク、リアクションを日々研究し、膨大な時間を配信に費やしています。その裏には、地道な努力と、自分自身を守るための徹底したリスク管理があります。

執筆スタンス

この記事では、耳障りの良い言葉は使いません。しかし、最後まで読んで行動すれば、あなたは他の9割のライバー志望者より、圧倒的に安全なスタートラインに立てることを約束します。

さあ、本題に入りましょう。

【全リスト】元トップライバーが経験した、ライバー活動に潜む7つのリアルな危険性

ここでは、私がトップライバーとして活動してきた経験や、事務所代表として見聞きしてきた数々のトラブル事例に基づき、ライバー活動に潜むリアルな危険性を7つに分類して解説します。巷で語られる表面的なリスクだけでなく、業界内部で実際に起きている問題まで、包み隠さずお話しします。

DANGER 1:デジタルストーカーと個人情報漏洩(最も警戒すべきリスク)

最も頻繁に発生し、かつ被害が深刻化しやすいのが、この個人情報漏洩と、それに伴うデジタルストーカー被害です。ライバーにとって「身バレ」は、単に恥ずかしいというレベルの話ではなく、あなたの実生活を脅かす深刻なリスクに直結します。

配信画面の映り込み:窓の外の景色、カレンダー、郵便物

「部屋の中だから安全」というのは大きな間違いです。ストーカーは、配信画面に映り込むほんの些細な情報から、あなたの個人情報を特定しようとします。

窓の外の景色: 見える建物や看板、電車の音などから、おおよその居住エリアを特定します。

カレンダー: 書き込まれた予定(大学名、バイト先など)は格好の的です。

郵便物・宅配便の荷物: 宛名ラベルが一瞬でも映れば、住所は完全に特定されます。

部屋のインテリア: 特徴的なポスターや家具が、SNSの投稿と紐づけられることがあります。

服装: 学校やバイト先の制服が映り込むのは論外です。

SNSの過去投稿:昔の写真、タグ付けされた友人、位置情報

ライバー活動用に新しいSNSアカウントを作っても、過去のアカウント(いわゆる“裏垢”)が特定されれば、そこから情報が漏洩します。

特に危険なのは、友人によってタグ付けされた写真です。あなた自身が気をつけていても、友人の投稿からあなたの行動範囲や交友関係が明らかになってしまいます。位置情報(ジオタグ)が付与されたままの投稿も非常に危険です。

声や話し方の特徴、方言からの特定

顔出しをしていなくても、声や話し方から個人が特定されるケースもあります。特徴的な方言や口癖、特定の業界用語などは、あなたのリアルなコミュニティを知る人物に気づかれるきっかけとなります。

島袋の体験談:1枚の写真から始まった恐怖

私の知るライバーが、深刻なストーカー被害に遭ったことがあります。原因は、部屋に飾ってあったご当地キャラクターのぬいぐるみでした。
犯人は、そのキャラクターから彼女の出身地を割り出し、彼女のSNSの過去の投稿を徹底的に洗い出しました。そして、友人の投稿にタグ付けされていた数年前の写真に、背景として映り込んでいた飲食店の看板から、彼女が当時住んでいた最寄り駅を特定。最終的に、駅周辺での待ち伏せ行為にまで発展しました。
これは決して他人事ではありません。たった一つの情報が、パズルのピースのように組み合わさることで、あなたの安全を脅かすのです。

DANGER 2:精神を蝕む誹謗中傷とアンチコメント

知名度が上がるにつれて、避けては通れないのがアンチコメント誹謗中傷です。これは、あなたの精神を確実に消耗させ、時には配信活動そのものを続けられなくするほどの破壊力を持っています。

なぜアンチは生まれるのか?その心理と行動パターン

アンチが生まれる理由は様々ですが、主に「嫉妬」「正義感の暴走」「単なる暇つぶし」などが挙げられます。彼らは、ライバーが傷つく姿を見て楽しんだり、自分の存在をアピールしたりすることに快感を覚えます。

重要なのは、アンチの言葉を真に受けないことです。彼らの批判は、あなたの人格や努力を正当に評価したものではなく、彼ら自身の個人的な問題を投影しているに過ぎません。

無視が最善手ではないケースとは?

基本的には「アンチは無視する」のが鉄則です。しかし、以下のようなケースでは、事務所や弁護士と連携し、断固たる対応を取る必要があります。

  • 殺害予告や危害を加える旨の告知
  • 事実無根の悪質な噂の流布(リプライだけでなく、まとめサイト作成など)
  • 家族や友人など、第三者への攻撃

元トップライバー島袋の経験:アンチとの向き合い方

私自身、数えきれないほどのアンチコメントと向き合ってきました。「面白くない」「消えろ」といった言葉は日常茶飯事です。正直、最初の頃は精神的にかなり堪えました。
しかし、ある時から考え方を変えました。アンチコメントが来るのは、自分の配信がそれだけ多くの人の目に触れている証拠なのだと。私の経験上、心を病まずに、むしろエネルギーに変えるための方法は2つあります。

  1. 徹底的にファンを大切にする: アンチの1人の声に心を痛めるのではなく、応援してくれる10人のファンのコメントを読み、感謝を伝えることに全神経を集中させる。
  2. エンタメに昇華する: 明らかな誹謗中傷は論外ですが、的を射ていない批判は、時には笑いに変えて切り返すくらいの胆力も必要です。
    もちろん、これは言うほど簡単なことではありません。だからこそ、辛い時に相談できる事務所やマネージャーの存在が不可欠なのです。

DANGER 3:気づかぬうちに加害者に?著作権・肖像権の侵害

ライバーは常に「加害者」になるリスクも抱えています。特に、著作権や肖像権に関する知識が不足していると、悪気なく法律を犯してしまい、アカウント停止や損害賠償請求といった深刻な事態に発展しかねません。

BGMの利用でアカウント停止?JASRACとの関係

配信を盛り上げるために市販のCD音源やカラオケ音源をBGMとして無断で使用すると、著作権侵害にあたります。多くの配信アプリはJASRAC(日本音楽著作権協会)と包括契約を結んでいますが、その範囲はアプリによって異なります。必ずプラットフォームの規約を確認し、著作権フリーの音源を使用するのが最も安全な選択です。

アニメのスクショ、有名人の写真を使ったサムネイルの危険性

好きなアニメのワンシーンをスクリーンショットして配信画面に載せたり、有名人の写真を無断でサムネイルに使用したりする行為は、著作権肖像権の侵害となります。これらは「みんなやっているから大丈夫」という安易な考えが通用しない、明確な違法行為です。

DANGER 4:過激なファン(ガチ恋勢)によるトラブル

あなたの熱心なファンが、時としてリスクに変わることがあります。特に「ガチ恋勢」と呼ばれる、ライバーに対して恋愛感情を抱く視聴者との距離感を間違えると、深刻なトラブルに発展することがあります。

プレゼントやDMの適切な対応ライン

ファンからのプレゼント(ギフティング)は収益の柱ですが、個人的な連絡先を聞き出そうとしたり、高価すぎる物品を送ろうとしたりする視聴者には注意が必要です。DMでの個人的なやり取りも、相手に「自分は特別だ」という誤解を与えかねません。ルールを明確に定め、全てのファンに平等に接する姿勢が重要です。

「自分は特別」と勘違いさせる言動の危険性

「〇〇さんだけだよ」「〇〇さんがいないと寂しい」といった言葉は、相手を喜ばせる一方で、過度な期待を抱かせ、関係がこじれた際にストーカー化する引き金になることもあります。ファンとの関係は、あくまで「ライバーとファン」という一線を越えないよう、常に意識する必要があります。

DANGER 5:悪質ライバー事務所による搾取(金銭トラブル)

ライバーを目指す上で、最も巧妙で、そして一度ハマると抜け出しにくい罠が、悪質なライバー事務所との契約トラブルです。

「高還元率」の裏に隠された計算方法の罠

「業界最高水準!還元率80%以上!」といった謳い文句には注意が必要です。一見すると良心的に見えますが、その計算方法が不透明なケースが多々あります。

例えば、アプリ運営会社の手数料(通常30%~50%は、この計算方法を曖昧にしたまま契約させようとします。

違約金、契約期間…契約書で絶対に見るべき5つの項目

契約書は、あなたの権利と義務を定める最も重要な書類です。以下の5つの項目は、特に注意深く確認してください。

  1. 契約期間: 3年以上の長期拘束や、不利な条件での自動更新になっていないか。
  2. 違約金: 契約解除時の違約金が、理由を問わず数十万円といった法外な金額に設定されていないか。
  3. 報酬の支払い条件: 支払いサイト(締め日・支払日)が明確か。振込手数料など、不透明な天引き項目がないか。
  4. サポート内容: 「マネジメント」「育成」といった業務内容が、具体的に記載されているか。「サポート」という曖昧な言葉だけで濁されていないか。
  5. 権利の帰属: 配信アカウントやキャラクターの権利が、全て事務所に帰属するような不平等な内容になっていないか。

「公式ライバー」という言葉の魔力と実態

「あなたを公式ライバーに推薦します」という言葉で勧誘してくる事務所もありますが、「公式ライバー」という肩書き自体に絶対的な価値があるわけではありません。重要なのは、その事務所があなたの活動を具体的にどうサポートしてくれるのか、その実態です。肩書きの響きの良さだけで安易に契約してはいけません。

Traum代表・島袋の見解:なぜ私は事務所を設立したのか

私がライバー事務所を設立した大きな理由の一つが、この業界に蔓延る悪質な事務所から、夢を持つライバーたちを守りたいという想いでした。還元率の高さだけを謳い、実際には何のサポートもせず、ライバーを“使い捨て”にするような業者を、私は数多く見てきました。
本当にライバーのキャリアを考える事務所が提供するのは、目先の報酬額だけではありません。トラブルからあなたを守る法的サポート、スランプの時に寄り添うメンタルケア、そしてあなたの個性を最大限に引き出すための戦略的なマネジメントです。これら本質的なサポートの価値を見極める目を養ってください。

DANGER 6:家族・友人バレと人間関係の変化

ライバー活動は、あなたのリアルな人間関係にも影響を及ぼす可能性があります。特に、活動を秘密にしている場合、意図せず家族や友人に知られてしまい、関係が気まずくなるケースがあります。

また、高額な投げ銭を受け取るようになると、それを妬んだり、お金を無心してきたりする人が現れることも、残念ながら少なくありません。

DANGER 7:過度な自己投資と確定申告の無視

より良い配信を目指すあまり、高価な機材や衣装に多額の投資をしてしまい、収益を圧迫してしまうことがあります。また、個人事業主として活動する場合、年間所得が一定額を超えれば確定申告の義務が発生します。これを怠ると、後に重い追徴課税を課されることになり、ライバー活動の継続が困難になる可能性があります。

【明日からできる完全防備マニュアル】自分の身を自分で守るための鉄壁の安全対策10選

ここまで読んで、「ライバーって、やっぱり怖い…」と感じたかもしれません。しかし、冒頭で述べたように、正しい知識と準備があれば、これらのリスクはコントロール可能です。

このセクションでは、H2-2で解説した危険からあなたの身を守るための、具体的で即実行可能な安全対策を「配信前」「配信中」「配信後」の3つのフェーズに分けて解説します。

配信“前”の準備:デジタル上の足跡を消す

配信を始める前に、あなたの個人情報に繋がるデジタル上の痕跡を徹底的に消去することが、何よりも重要です。

ライバー専用SNSアカウントの作成と設定

  • 完全新規作成: プライベートで使用しているアカウントの流用は絶対に避けてください。メールアドレス、電話番号も新しいものを取得するのが理想です。
  • 推測されにくいID: 名前や誕生日など、個人情報から推測されやすいIDは使わないでください。
  • 相互フォローに注意: プライベートの友人と繋がると、そこから身バレする可能性があります。
  • 非公開リストの活用: どうしても情報収集したいアカウントは、非公開リスト機能を使いましょう。

Googleストリートビューの自宅ぼかし申請

万が一、自宅の外観が特定された場合に備え、Googleマップのストリートビューに表示される自宅の外観にぼかしを入れる申請をしておくことを強く推奨します。これはGoogleに申請すれば誰でも無料で行えます。

バーチャル背景や配信用ルームの徹底

  • バーチャル背景の活用: 最も安全なのは、常にバーチャル背景を使用することです。
  • 物理的な対策: 物理的な背景を使用する場合は、壁を背にする、無地のカーテンを閉めるなど、生活感の出るものを一切映さないレイアウトを徹底してください。
  • 配信用ルームの固定: 常に同じ背景で配信することで、余計な情報が映り込むリスクを最小限にできます。

配信中の心得:絶対に話してはいけないことリスト

配信中の何気ない一言が、命取りになることがあります。以下の情報は、絶対に口外しないというルールを自分に課してください。

絶対に話してはいけないNGワードリスト

  • 本名、ニックネーム
  • 年齢、誕生日
  • 住所、最寄り駅、よく行く店
  • 出身地、母校(小中高大)
  • 会社名、バイト先
  • 家族や友人の情報
  • 過去の居住地や職歴

配信後のケア:ファンとの適切な距離感を保つ

配信が終わった後も、リスク管理は続きます。特に、熱心なファンとのコミュニケーションには細心の注意が必要です。

DM返信のルール作りと公開

  • 原則として個別返信はしない: 「DMは全て読んでいますが、個別の返信は控えさせていただいています」とプロフィールに明記するのが最も安全です。
  • 返信する場合のルール: もし返信するなら、「全員に同じ内容の定型文で返信する」「個人的な質問には答えない」といった厳格なルールを設けましょう。

オフ会など直接会うイベントのリスク管理

ファンと直接交流するイベントは、関係を深める良い機会ですが、リスクも伴います。個人で主催するのは絶対に避け、必ず事務所が管理・運営する公式イベントとして、警備体制の整った環境で実施するようにしてください。

最大の防御策は「信頼できる事務所」選び|悪質業者を見抜くプロの視点

ここまで個人でできる安全対策を解説してきましたが、それでも全てのリスクを一人で管理するには限界があります。特に、法的なトラブルや深刻なストーカー被害に発展した場合、個人の力だけで対処するのは極めて困難です。

だからこそ、私は「信頼できる事務所への所属」が、ライバーにとって最大の防御策になると断言します。

なぜ事務所への所属が最強の安全対策になるのか?

信頼できる事務所は、単にスケジュール管理や事務手続きを代行するだけの存在ではありません。

トラブル発生時の法的サポートと防波堤の役割

悪質な誹謗中傷やストーカー被害に遭った際、事務所は顧問弁護士と連携し、発信者情報開示請求や法的措置を迅速に進めてくれます。あなた一人で警察や弁護士に相談するよりも、遥かにスムーズかつ的確に対応できるのです。事務所は、あなたを理不尽な攻撃から守る「防波堤」の役割を果たします。

孤独な戦いを避けるメンタルサポート体制

アンチコメントや伸び悩む時期など、ライバーは常に孤独な戦いを強いられます。そんな時、親身に相談に乗ってくれるマネージャーの存在は、何物にも代えがたい支えとなります。一人で抱え込まずに済む環境が、あなたのライバー生命を長く維持するために不可欠です。

Traum代表・島袋の見解:成功と失敗を分けるもの

私が育成や面談を通じて見てきた中で、成功するライバーと伸び悩むライバーの決定的な差の一つが、「相談できるプロの存在」の有無です。
成功するライバーは、トラブルやスランプを一人で抱え込まず、すぐにマネージャーに相談し、的確なアドバイスを得て軌道修正します。一方、伸び悩むライバーは、誰にも相談できずに一人で悩み続け、間違った方向に努力してしまったり、精神的に疲弊してしまったりするのです。
事務所は単なる事務代行ではなく、あなたのキャリアを守り、加速させるための「パートナー」であるべきなのです。

【契約前に必ず確認】悪質事務所を見抜くためのチェックリスト

では、どうすれば信頼できるパートナーを見つけられるのか。ここでは、私が代表として、また一人のライバーとして、契約前に必ず確認すべきポイントをチェックリストにまとめました。

悪質事務所チェックリスト(契約書編・面談編)

チェック項目

確認内容

危険な兆候の例

契約期間と更新

契約期間は1年以内か?自動更新の条件は不利ではないか?

3年以上の長期拘束。事務所側にのみ有利な自動更新条項。

違約金

契約解除時の違約金は法外な金額ではないか?その算出根拠は明確か?

理由を問わず数十万円以上の違約金を要求。「損害額」が具体的に示されていない。

報酬の支払い

支払いサイト(締め日・支払日)は明確か?手数料など控除項目は全て記載されているか?

支払日が「月末」など曖昧。「事務手数料」など不透明な名目での天引きがある。

サポート内容

契約書に「育成」「マネジメント」に関する業務が具体的に記載されているか?

「サポート」という言葉のみで具体性がない。「誠意をもって協議する」等の曖昧な表現が多い。

権利の帰属

配信アカウント、キャラクター、SNSアカウントの権利は誰に帰属するのか?

全ての権利が事務所に帰属し、退所後の活動が著しく制限される内容。

面談時の対応

あなたの質問に真摯に答えてくれるか?リスクやデメリットも説明してくれるか?

良いことばかりを強調し、質問をはぐらかす。契約を急がせる。

「還元率」だけで選ぶと99%後悔する理由

最後に、事務所選びで最も多くの人が陥る罠についてお話しします。それは「還元率の高さ」だけで事務所を決めてしまうことです。

島袋の体験談:高還元率の罠にハマったライバーの末路

以前、私が育成していたライバーの中に、ある事務所から「うちなら今より10%高い還元率を約束する」と引き抜かれた子がいました。目先の収入に目がくらんだ彼女は、移籍を決意しました。
しかし、半年後、彼女から泣きながら連絡がありました。「配信の相談に乗ってもらえず、トラブルがあっても対応してくれない。ファンも減って、結果的に収入は前の事務所にいた頃の半分以下になった」と。
この事例が示すのは、サポートの質は、最終的にあなたの収入に直結するという事実です。還元率が10%高くても、適切なサポートがなければあなたの収益は伸び悩み、いずれ頭打ちになります。逆に、手厚いサポートによってあなたのライバーとしての価値が2倍、3倍になれば、還元率が多少低くても、手にする報酬は遥かに大きくなるのです。

よくある質問(FAQ)

ここでは、ライバーを目指す方から特によく寄せられる質問について、私の経験を基にお答えします。

Q. 顔出しなしでもライバーとして成功できますか?危険性は減りますか?

A.結論、可能です。Vライバー(バーチャルライバー)や、声だけのラジオ配信など、顔出しせずに人気を博しているライバーは数多く存在します。

顔出しをしないことで、身バレのリスクは大幅に軽減されるのは事実です。しかし、その分、トークスキルや企画力、声の魅力といった、ビジュアル以外の要素でファンを惹きつける高度な戦略が求められます。顔出しライバーとは全く異なる戦い方になる、と理解してください。

Q. 女性ライバーが特に気をつけるべきことはありますか?

A.残念ながら、ストーカーや過度なファンからのアプローチは、男性ライバーよりも女性ライバーの方が受けやすい傾向にあります。H2-3で解説した安全対策は、特に徹底してください。また、事務所を選ぶ際には、女性ライバーのマネジメント実績が豊富で、女性特有の悩みを相談しやすい環境があるかどうかを確認することも重要です。

Q. 配信中に身の危険を感じたら、まず何をすべきですか?

A.身バレに繋がるようなコメントや、脅迫的な発言があった場合は、即座に配信を終了してください。そして、証拠保全のために画面をスクリーンショットで保存し、すぐに事務所のマネージャーに報告してください。決して一人で対応しようとせず、まずはプロに助けを求めることが最優先です。

Q. SNSでのDMスカウトは信用してもいいですか?

A.全てが危険とは言い切れませんが、慎重な判断が必要です。信頼できる事務所は、公式サイトやしっかりとした採用フローを持っています。DMで安易に個人情報を教えたり、契約を迫られたりした場合は、まずその事務所名で検索し、実績や評判を徹底的に調べてください。少しでも怪しいと感じたら、返信せずに無視するのが賢明です。

まとめ:不安を「知識」に変え、安全なライバーへの第一歩を踏み出そう

今回は、「ライバーは危ないのか」というテーマについて、具体的な危険性の種類から、今すぐできる安全対策、そしてプロの視点から見た事務所の選び方まで、私の知る全てをお話ししました。

この記事で解説したポイントを、最後にチェックリストとしてまとめておきます。

今日から始める安全対策チェックリスト

カテゴリ

チェック項目

SNS設定

ライバー専用のSNSアカウントを作成したか?

プライベートアカウントで、過去投稿の位置情報やタグ付けを削除・整理したか?

配信環境

プロフィールに個人を特定できる情報を記載していないか?

配信背景に、身バレに繋がるものが映り込んでいないか確認したか?

Googleストリートビューのぼかし申請を検討したか?

知識武装

話してはいけないNGワードリストを頭に入れたか?

事務所の契約書チェックリストを保存したか?

島袋からの最後のメッセージ

ここまでこの記事を読み終えたあなたは、もう「危ないかもしれない」と漠然と怯えるだけの初心者ではありません。危険の正体を知り、それに対処するための正しい知識という最強の武器を手にしました。

ライバーは、夢のある素晴らしい仕事です。ファンとの絆、自己表現の喜び、そして努力が正当に評価される達成感。これらは、何物にも代えがたい経験です。

不安を知識に変えた今、あなたは安全なライバーへの第一歩を踏み出す準備ができました。それでも、一人で始めるのが不安なら、いつでもプロを頼ってください。あなたの本気の挑戦を、私も本気で応援しています。

株式会社Traumでは、本気でトップライバーを目指す方向けに、代表の私、島袋が直接あなたの疑問や不安に答える無料相談会を実施しています。

悪質な事務所に騙されてからでは手遅れです。あなたのライバー生命を預けるパートナー選びで後悔しないためにも、まずは一度、プロの意見を聞いてみませんか?

無理な勧誘は一切行わないことをお約束します。下のリンクから、あなたの熱意あるご連絡をお待ちしています。

この記事を書いた人
著者写真
島袋 諒
株式会社Traum 代表取締役

株式会社Buhne代表取締役。自身も累計投げ銭総額1億円を超えるトップライバーとしての実績を持つ。
その経験とWebマーケティングの知見を活かし、TikTok LIVE専門のライバー事務所「株式会社Traum」を設立。

ライバーが長期的に活躍できる環境作りをミッションに掲げ、手厚いサポート体制を構築している。
社名のTraum(ドイツ語で「夢」)には、ライバーと共に夢を追いかけたいという想いが込められている。

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