- ライバーの教科書 -
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2025.10.24
知識・ノウハウ
結論: ある日突然TikTokアカウントが永久停止されたあなたの不安、痛いほどわかります。しかし、適切な手順を踏めば復活できる可能性は十分にあります。私、元トップライバー兼事務所代表の島袋が、実際に所属ライバーのアカウントを何度も復活させた経験に基づき、異議申し立ての全手順と成功確率を上げるコツを、あなただけに本気で伝えます。
この記事を最後まで読めば、あなたは以下の3つを手に入れることができます。
突然「あなたのアカウントは永久に停止されました」という通知が来たら、頭が真っ白になりますよね。その焦る気持ち、私も数多くのライバーをサポートしてきた中で痛いほど見てきました。
しかし、ここでパニックになり、誤った行動を取ってしまうと、取り返しのつかない事態、つまり復活できるはずのアカウントを自らの手で潰してしまうことになりかねません。
そうならないために、まずは深呼吸してください。そして、これからお伝えする3つのことだけは、絶対にやらないでください。
「もうこのアカウントはダメだ…」と諦めて、すぐに新しいアカウントを作りたくなる気持ちはわかります。ですが、これは最悪の一手です。
TikTokのポリシーでは、永久停止されたユーザーが新しいアカウントを作成することは、原則として認められていません。
永久停止の処分が下ったアカウントと同じ人物が、別のアカウントで活動を再開したと運営側に判断された場合、その新しいアカウントも即座に停止処分の対象となる可能性が非常に高いのです。
「別のメールアドレスで登録すればバレないのでは?」と思うかもしれませんが、運営はあなたが考えている以上に多くの情報を見ています。
IPアドレス: 同じWi-Fi環境からアクセスすれば、同一ネットワークだと判断されます。
端末識別情報: 同じスマートフォンやPCからアクセスすれば、同一端末だと判断されます。
これらの情報から、あなたが「永久停止されたユーザー」であると特定され、新しいアカウントも連鎖的に停止させられるリスクがあるのです。まずは異議申し立てに全力を注ぎましょう。
「何も悪いことしてないのに、なんで!」「ふざけるな!」といった怒りや不満を、そのまま運営にぶつけたくなる気持ちも理解できます。
しかし、感情的な文章で何度も異議申し立てを送るのは逆効果です。
あなたの異議申し立てを確認するのは、TikTokの担当者という「人間」です。感情的な言葉や攻撃的な表現が並んだ文章を見て、良い心証を抱く人はいません。
最悪の場合、「建設的な対話が不可能なユーザー」いわゆるクレーマーだと判断され、あなたの申し立ての優先順位が下げられてしまう恐れがあります。
TikTokのサポートには、世界中から膨大な数の問い合わせが毎日寄せられています。その中で、担当者は機械的に、そして効率的に対応を進めていかなくてはなりません。
何度も同じ内容を感情的に送る行為は、彼らの業務を妨害する形となり、結果としてあなたへの返信が遅れたり、後回しにされたりする原因になり得ます。
追い詰められた状況でSNSなどを検索すると、「数万円でアカウントの凍結解除を手伝います」といった業者が見つかるかもしれません。
しかし、絶対に依頼してはいけません。
これらの業者のほとんどは、効果のない情報を高額で売りつけたり、最悪の場合はあなたのアカウント情報を抜き取ったりする詐欺です。
【トラウム代表・島袋の見解】

私の元にも「業者に5万円払ったのに、マニュアルが送られてきただけで何もしてくれなかった」という悲痛な相談が後を絶ちません。はっきり言います。公式ルート以外でのアカウント復活は100%不可能です。甘い言葉に騙されて、お金と個人情報を失う前に、まずはこの記事を最後まで読んで、正しい手順を理解してください。
さて、やってはいけないことを理解したところで、いよいよここからが本題です。あなたの大切なアカウントを取り戻すための、具体的な復活手順を解説します。
このセクションが、この記事の最も重要な核となる部分です。一つ一つのステップを、私の解説と画像を照らし合わせながら、焦らず、正確に進めていきましょう。
まずは敵を知ることから始めます。なぜ自分のアカウントが停止されたのか、その理由を正確に把握することが、的確な異議申し立てを行うための第一歩です。
アカウントが停止されると、通常はアプリ内の受信箱や、TikTokに登録しているメールアドレスに運営からの通知が届きます。
アプリ内通知: アプリを開いた際に表示されるポップアップ通知
メール: notifications@tiktok.com のような公式アドレスから届くメール
これらの通知内容をくまなく確認し、どのコミュニティガイドラインに違反したと判断されたのかを特定してください。
この通知は、後で異議申し立てを行う際の最も重要な証拠となります。
表示された違反内容や通知画面全体を、必ずスクリーンショットで撮影し、保存しておいてください。後から「確認しようとしたら表示されなくなった」というケースも少なくありません。
次に、運営に「その判断は誤りです」と伝えるための、異議申し立てフォームにアクセスします。アクセス方法は主に2つのパターンがあります。
最も一般的な方法です。
アプリからフォームに飛べない場合は、公式サイトの問い合わせフォームを利用します。
ここがあなたの運命の分かれ道です。ここで何を書くかによって、アカウントが復活する確率が大きく変わります。
感情的にならず、「事実」と「誠意」を伝えることが何よりも重要です。
ただ「解除してください」と書くだけでは不十分です。以下の要素を盛り込み、担当者が状況を正確に理解し、再調査しやすいように配慮した文章を作成しましょう。
含めるべき必須項目 | 説明 |
ユーザー名と@ID | どのアカウントについての申し立てか明確にします。 |
問題発生日時 | いつアカウントが停止されたかを具体的に記述します。 |
違反したとされるガイドライン項目 | Step1で確認した内容を記述します。 |
違反していないと考える具体的な根拠 | 最も重要な部分。 なぜ運営の判断が誤りだと思うのかを、客観的な事実を基に説明します。 |
アカウントへの想いと今後の誓約 | アカウントが自分にとってどれだけ大切か、今後はより一層ガイドラインを遵守する意思があることを伝えます。 |
あなたの状況に合わせて、以下のテンプレートを修正して活用してください。
例文1:全く身に覚えがない(システムの誤検知が疑われる)場合
TikTok運営チーム様
いつもお世話になっております。
(あなたのユーザー名)(@あなたのID)のアカウント所有者です。
(YYYY年MM月DD日)頃、私のアカウントがコミュニティガイドライン違反を理由に永久停止されたとの通知を受け取りました。
通知には「(違反理由)」と記載されておりましたが、私の投稿内容をすべて見返しても、当該ガイドラインに違反するようなコンテンツは一切投稿しておりません。
おそらく、AIによる自動検知システムの誤作動、あるいは何らかの技術的な不具合である可能性が考えられます。
このアカウントは、私が長年大切に育ててきたものであり、ファンの方々との重要な繋がりです。
大変お手数をおかけいたしますが、アカウントの状況を再度、人の目でご確認いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
例文2:規約違反の意図はなかった(誤解を解きたい)場合
TikTok運営チーム様
(ユーザー名)(@ID)です。
この度は、私の投稿したコンテンツがコミュニティガイドラインに抵触し、多くの皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
通知にあった「(違反理由)」についてですが、私自身にガイドライン違反の意図は全くございませんでした。おそらく、私の知識不足から、意図せず規約に触れる表現をしてしまったものと深く反省しております。
もし、もう一度機会をいただけるのであれば、今後はコミュニティガイドラインを隅々まで再確認・熟読し、二度とこのようなことがないよう、細心の注意を払ってコンテンツ制作を行うことをお誓いいたします。
何卒、寛大なご措置を賜りますようお願い申し上げます。
例文3:他者からの悪質な通報が疑われる場合
TikTok運営チーム様
(ユーザー名)(@ID)です。
(YYYY年MM月DD日)に受けた永久停止処分について、異議を申し立てます。
違反理由として「(違反理由)」とありましたが、私のコンテンツがそれに該当するとは到底考えられません。
実は、数日前から特定のアカウントグループから、執拗な嫌がらせコメントや誹謗中傷を受けておりました。今回の永久停止は、彼らによる悪意のある集団的な虚偽通報が原因である可能性が極めて高いと考えております。
(※もし証拠があれば、その旨を追記する)
私のコンテンツは、ガイドラインを遵守して作成したものです。
どうか、悪質なユーザーの虚偽報告に惑わされることなく、私の投稿内容を公平にご確認いただき、アカウントの復元をご検討いただけますよう、強くお願い申し上げます。
【元トップライバー島袋の体験談】

私が育成したライバーで、アンチによる集団通報でアカウント停止された子がいました。彼女は最初、パニックになり感情的な文章を送り続けましたが、状況は悪化する一方でした。
そこで私が彼女にアドバイスしたのは、「いつの、どの動画が、ガイドラインのどの項目に違反していないか」を淡々と事実ベースで説明し、悪質通報の証拠(嫌がらせコメントのスクショなど)を添えて、誠実な言葉で再送することでした。
結果、わずか3日でアカウントは無事に復元されました。重要なのは感情ではなく、事実と論理です。この実例が、あなたの助けになることを願っています。
「本当に何も悪いことなんてしていないのに、なぜ…」
異議申し立ての準備を進めながらも、多くの人がこの理不尽な感覚に苛まれていることでしょう。その「なぜ?」という疑問に答えるために、ここではユーザー自身に違反の意識がないまま永久停止に至ってしまう、代表的な5つの原因を解説します。
現在のTikTokでは、投稿される膨大な数の動画をAIが24時間体制で監視しています。このAIは非常に優秀ですが、決して完璧ではありません。
例えば、以下のようなコンテンツは、AIが文脈を理解できずに「不適切なコンテンツ」と誤って判断してしまうことがあります。
あなた自身に悪意はなくても、AIが機械的に「違反」と判断し、アカウント停止に至るケースは残念ながら少なくありません。
コミュニティガイドラインは、あなたが思っているよりも遥かに複雑で、広範囲にわたります。自分では全く問題ないと思っていても、実は規約に抵触している「隠れ違反」の例を見てみましょう。
TikTok内で提供されている公式音源以外、例えばCDや他のアプリの音源を無許可で使用した場合、知的財産権の侵害にあたります。特に、商用利用が許可されていない楽曲を企業のPR動画などに使用すると、厳しいペナルティの対象となります。
意図せず、動画の背景に他社のロゴやキャラクターがはっきりと映り込んでしまった場合、商標権の侵害と見なされる可能性があります。
単に複数のアカウントを持つこと自体は禁止されていません。しかし、停止されたアカウントの代わりとして別のアカウントを使用したり、複数のアカウントで同じ内容の動画を投稿して再生数を稼ごうとしたりする行為は、規約違反となります。
特にフォロワーが多いクリエイターに見られるケースですが、悪意を持った一部のユーザーやアンチが、徒党を組んであなたの動画やアカウントを集中的に「違反報告」することがあります。
【Traum代表・島袋の見解】

これは人気ライバーの宿命とも言える、非常に厄介な問題です。TikTok運営も不当な通報への対策は講じていますが、残念ながら、一次判断を行うAIが短期間に集中した通報を「信憑性が高い」と判断し、一時的にアカウントが停止されてしまうケースは後を絶ちません。
しかし、これまでの私の経験上、身に覚えのない理由での集団通報が原因である場合、先ほど紹介したような論理的な異議申し立てを行えば、復活できる確率は比較的高いです。希望を捨てないでください。
一度の重大な違反だけでなく、過去に受けた軽微な警告(シャドウバンや動画削除など)が、知らず知らずのうちに積み重なっているケースもあります。
運営側にはあなたのアカウントの「違反履歴」がすべて記録されています。軽微な違反であっても、それが繰り返されることで「改善の意図がない悪質なユーザー」と見なされ、ある日突然、最後の引き金となる軽微な違反で永久停止の処分が下されることがあるのです。
「フォロワーを自動で増やす」「いいねを自動でつける」といった、非公式の外部ツールやアプリを使用する行為は、TikTokの利用規約で明確に禁止されています。これらのツールは、あなたのアカウントのセキュリティを脅かすだけでなく、コミュニティの公平性を著しく損なう行為です。興味本位で一度でも使ってしまうと、それが原因で永久停止処分を受ける可能性があります。
無事に異議申し立てを送信できた後、多くの人が「いつ返信が来るんだろう」「本当に見てもらえているんだろうか」という新たな不安に苛まれます。
ここでは、申し立て後の大まかな流れと、あなたが落ち着いて待つための心構えについて解説します。
運営からの返信は、概ね以下の3つのパターンに分かれます。
異議申し立てから返信が来るまでの期間は、ケースバイケースで大きく異なります。24時間以内に返信が来ることもあれば、数週間以上かかることも珍しくありません。
この差が生まれる理由は、
など、様々な要因が絡むためです。1〜2週間返信がなくても、焦って何度も問い合わせを送るのではなく、辛抱強く待ちましょう。
もし運営から追加情報の提出を求められたら、それはあなたの申し立てが真剣に検討されている証拠です。
求められた情報を、できる限り迅速かつ正確に提出してください。ここで返信が遅れたり、不誠実な対応をしたりすると、復活のチャンスを逃してしまう可能性があります。指示に従い、誠実に対応しましょう。
最善を尽くして異議申し立てを行っても、残念ながらアカウントが復活しないという結論に至るケースもあります。その喪失感は計り知れません。
しかし、そこであなたのクリエイターとしての人生が終わるわけではありません。絶望の中で立ち止まってしまわないために、次に取るべき3つの具体的な行動を示します。
もしあなたが過去の動画データを外部ストレージやPCにバックアップしていたなら、それはあなたの貴重な財産です。
それらの動画を整理し、いつでも再利用できる状態にしておきましょう。また、他のSNSで繋がっていたファンとの交流の記録なども、大切な繋がりを再構築するための鍵となります。
アカウントの復活が完全に不可能だと確定したら、次のステップとして新しいアカウントの開設を検討します。
ただし、その際は「以前のアカウントとは全くの別人」として認識されるよう、細心の注意を払う必要があります。
ここまで徹底することで、新しいアカウントが過去の停止処分に紐づけられてしまうリスクを最小限に抑えることができます。
無事に新しいアカウントを開設できたら、InstagramやX(旧Twitter)など、他のSNSで繋がっているファンに向けて、事情を説明し、新しいアカウントのフォローを呼びかけましょう。
あなたを本当に応援してくれていたファンは、きっと新しい場所でもあなたを見つけ、応援してくれるはずです。
【元トップライバー島袋からのメッセージ】

万が一、あなたのアカウントが戻らなくても、それであなたの価値が消え去るわけでは決してありません。私自身も、トップライバーになるまでに数え切れないほどの失敗や挫折を経験しました。しかし、その度に立ち上がってきました。
本当に大切なのは、あなた自身という存在と、あなたを応援してくれるファンとの絆です。
ゼロからのスタートは、確かに怖いかもしれません。ですが、ゼロから始めたからこそ見える景色もあります。この悔しい経験をバネにして、さらに大きな飛躍を遂げることだって可能なのです。決して、下を向かないでください。あなたが本気である限り、道は必ず開けます。
最後に、多くの方が抱くであろう、永久停止に関する細かな疑問について、Q&A形式でお答えします。
A.TikTokの利用規約上、規約違反によってアカウントが停止された場合、未払いの収益は没収され、引き出すことができなくなる可能性が非常に高いです。これは、不正な手段で得た収益の支払いを防ぐための措置でもあります。
A.公式に回数の上限は明記されていません。しかし、同じ内容の申し立てを何度も送っても、一度却下された決定が覆る可能性は極めて低いです。もし再度の申し立てを行うのであれば、前回とは異なる新たな証拠や、より説得力のある根拠を提示する必要があります。
A.はい、あります。フォロワーが何百万人いようと、コミュニティガイドラインは全てのユーザーに平等に適用されます。過去にも、多くのフォロワーを持つ有名クリエイターが、違反行為によって一発で永久停止された事例は数多く報告されています。
A.可能性はゼロではありませんが、非常に困難な道です。弁護士を通じて法的な手続きを踏むことは可能ですが、それには高額な費用と長い時間がかかります。また、TikTokのようなプラットフォームの利用規約に同意している以上、運営側の裁量が広く認められているため、法的に復活を勝ち取るのは極めて難しいのが実情です。まずは、本記事で解説した公式の異議申し立て手続きに全力を尽くすことを強く推奨します。
この記事では、TikTokアカウントが永久停止された際の絶望的な状況から抜け出すための、具体的な知識と手順を私の経験の全てを込めて解説してきました。
最後に、あなたが今すぐやるべきことをチェックリストにまとめました。
【最終チェックリスト】TikTok永久停止から復活するためにやるべきこと
☑ 深呼吸して、NG行動(新アカ作成、感情的な連絡)をしないと誓う
☑ 通知やメールを確認し、停止理由のスクリーンショットを撮る
☑ 本記事の例文を参考に、事実に基づいた誠実な異議申し立て文を作成する
☑ 運営からの返信を、焦らずに辛抱強く待つ
☑ 万が一の場合も想定し、次の行動計画を頭の片隅に置いておく
突然のアカウント停止は、本当に辛い経験です。しかし、あなたの行動次第で、未来は変えられるかもしれません。
この記事で解説した手順に沿って、まずは落ち着いて、あなたができる最善を尽くしてみてください。あなたの大切なアカウントが、無事に戻ってくることを心から願っています。
本気でトップライバーを目指す中で、今回のようなアカウントトラブルや、その他にも様々な壁にぶつかることがあるでしょう。
私、島袋が代表を務めるライバー事務所「Traum」では、このような万一のトラブル対応のノウハウ提供はもちろん、トップライバーになるための戦略的なサポートをマンツーマンで行っています。一人で悩む必要はありません。
もしあなたが、本気でライバーとしてのキャリアを築きたい、自分の才能を最大限に開花させたいと考えているなら、一度、私たちのウェブサイトを覗いてみてください。あなたの才能と未来を、私たちが全力で守り、育てます。