- ライバーの教科書 -

2025.9.3

知識・ノウハウ

【元1億円ライバーが完全暴露】TikTokモデレーターとは?選び方・頼み方であなたの配信は激変する

結論: TikTokのモデレーター選びは、配信の平和とあなたのライバーとしての成長を左右する最重要タスクです。投げ銭総額1億円超えの元トップライバーであり、事務所代表の私、島袋が、多くのライバーが見落とす「本当に信頼できるモデレーター」の選び方から、配信を劇的に改善する連携術まで、私の全経験を基に本音で教えます。

  1. 元トップライバーの私が実践した、荒らしを1秒で対処し、配信の質を爆上げするモデレーターの全て
  2. 9割が失敗するモデレーター選びで後悔しないための「5つの鉄則」と「具体的な頼み方の文例」
  3. モデレーターに頼れる人がいない場合の、今すぐできる具体的な代替案

【大前提】そもそもTikTokのモデレーターとは?なぜ今、重要なのか?

まず、この記事の根幹となる「TikTokモデレーターとは何か」について、基本的な定義からお話しします。

多くの人は、モデレーターを単なる「コメントを監視する人」と考えていますが、その認識では不十分です。本気でトップを目指すなら、その本質的な重要性を理解する必要があります。

【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】

私がトップライバーとして活動していた時、モデレーターの存在は単なる「コメント管理者」ではありませんでした。彼らは「第二の配信者」であり、共に戦う「仲間」でした。

配信の成功は、ライバー一人だけの力では決して成し遂げられません。この視点の有無が、あなたのライバーとしての伸びを決定づけると言っても過言ではないのです。

TikTokモデレーターの基本的な役割

TikTok LIVEにおけるモデレーターとは、配信者(ライバー)から権限を付与され、配信中のコメント管理などを代行する視聴者(リスナー)のことです。

配信者がLIVE配信に集中できるように、不適切なコメントをするユーザーをミュートしたり、悪質なユーザーをブロックしたりする権限を持ちます。彼らが防波堤となってくれるおかげで、ライバーは安心してファンとのコミュニケーションに集中し、配信全体のクオリティを高めることができるのです。

なぜトップライバーほどモデレーターを重要視するのか?

「まだ視聴者も少ないし、自分には関係ないかな」と思うかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。トップライバーは、無名の頃からモデレーターの重要性を理解し、その関係構築に力を入れています。その理由は主に3つあります。

配信者は配信に集中できる

最大の理由は、ライバーが自身のパフォーマンスに100%集中できることです。

視聴者が増えれば増えるほど、心無いコメントや荒らしは必ず現れます。その一つひとつにライバー自身が反応していては、メンタルを消耗するだけでなく、配信の流れを止め、他のファンを白けさせてしまいます。モデレーターがいれば、そうしたノイズを瞬時に処理してくれるため、あなたは企画やトーク、ファンとの対話といった「あなたにしかできないこと」に全力を注げます。

視聴者(ファン)の満足度が向上し、コミュニティが成熟する

質の高いモデレーターがいる配信は、視聴者にとって非常に居心地の良い空間になります。

荒らしがすぐにいなくなる平和な環境は、ファンに安心感を与えます。さらに、モデレーターが新規の視聴者に挨拶したり、配信のルールをそっと教えたりすることで、新しいファンが定着しやすくなります。結果として、あなたのLIVE配信は単なる個人配信ではなく、ファンと共に作り上げる温かい「コミュニティ」へと成熟していくのです。

結果的に、投げ銭(ギフト)の増加につながる

そして、これは非常に重要なことですが、コミュニティの成熟は、最終的に投げ銭(ギフト)の増加に直結します。

視聴者は、荒らしが横行する殺伐とした配信よりも、平和で楽しい配信にお金を使いたいと思うものです。ファンが安心して応援でき、一体感を感じられる空間をモデレーターと共に作り上げること。それこそが、熱狂的なファンを増やし、あなたの収益を最大化させるための本質的な戦略なのです。

モデレーターを置くメリット・デメリット【知らないと損する真実】

モデレーターの重要性は理解していただけたかと思います。ここでは、導入することで得られる具体的なメリットと、事前に知っておくべきデメリットを、私の経験を交えながら正直にお話しします。

【超具体的】モデレーターがいることの5つのメリット

モデレーターを導入するメリットは、単に荒らし対策だけにとどまりません。

  1. 不快なコメントや荒らしへの即時対応: これが最も基本的な役割です。あなたが見逃すようなコメントも、モデレーターが迅速に処理してくれます。
  2. 新規視聴者へのルール説明や誘導: 「初見さんいらっしゃい!」「〇〇が分からない方、~ですよ!」といったアナウンスで、新しいファンが輪に入りやすくなります。
  3. 配信の盛り上げ役(コメントでの合いの手など): あなたのトークに合わせて「www」や「パチパチ」といったコメントで場を温め、他の視聴者のコメントを誘発してくれます。
  4. 配信者本人のメンタルケア: 配信後に「今日の配信、最高でしたよ!」と声をかけてくれる存在がいるだけで、ライバーは精神的に大きく救われます。
  5. ファンとの一体感の醸成: 「ライバーとモデレーターと私たちファンで、この場所を守っている」という意識は、強固なコミュニティを形成する上で不可欠です。

【元1億円ライバー・島袋の体験談】

私がまだ中堅ライバーだった頃、ある企画が原因で炎上しかけたことがあります。アンチコメントが殺到し、私も冷静さを失いかけました。その時、2人のモデレーターが「皆さん、一旦落ち着きましょう!」「島袋さんの真意は~ですよ」と、冷静に、しかし力強く場をなだめてくれたのです。

彼らの的確なコメント処理とファンへの呼びかけのおかげで、最悪の事態を免れただけでなく、その一件を通じて「この人たちとなら、もっと上を目指せる」という確信と、ファンとの本物の絆が生まれました。あれはまさに、モデレーターが「仲間」だと実感した瞬間でした。

【正直に話します】知っておくべき3つのデメリットと対策

もちろん、良いことばかりではありません。人選を間違えれば、メリットがそのままデメリットに変わる危険性もはらんでいます。

  1. 信頼関係が崩れた時のリスク:
    • デメリット: モデレーターはあなたの配信の内部情報に触れる機会もあります。もし関係が悪化すれば、その情報が外部に漏れたり、モデレーター自身が荒らしに変貌したりするリスクもゼロではありません。
    • 対策: だからこそ、後述する「選び方の鉄則」が重要になります。付け焼き刃の関係ではなく、長期的な信頼を築ける相手を慎重に選んでください。
  2. モデレーターによる「やりすぎ」のリスク:
    • デメリット: 正義感が強すぎるあまり、少しでも批判的な意見を持つファンまで無差別にミュートしてしまう「独善的なモデレーター」も存在します。これは、あなたのファンを減らす深刻な原因になります。
    • 対策: 事前に「どんなコメントをミュート対象とするか」というルールを、あなたとモデレーターの間で明確にすり合わせておくことが極めて重要です。
  3. 「誰に頼むか」という精神的負担と解決策:
    • デメリット: 「Aさんをモデレーターにしたら、Bさんが嫉妬するかも…」といった人間関係の悩みは、多くのライバーが経験します。
    • 対策: この記事で解説する「頼み方」を実践してください。なぜ「あなた」なのかを誠実に伝え、複数人体制を検討するなど、角が立たない配慮をすることが大切です。

モデレーターに何ができる?具体的な権限(できること)一覧

では、具体的にモデレーターにはどのような権限が付与されるのでしょうか。「ミュート」と「ブロック」という2つの主要な権限について、その違いを正確に理解しておきましょう。この違いを知らないと、意図しないトラブルを招く可能性があります。

権限は大きく2つ「コメントのミュート」と「アカウントのブロック」

モデレーターの権限は、LIVE配信中のコメントに対するアクションに限定されます。あなたの代わりに動画を投稿したり、プロフィールを変更したりすることはできません。

「ミュート」と「ブロック」の機能比較表

機能

コメントのミュート

アカウントのブロック

効果

指定したユーザーのコメントを、一定期間(数秒〜LIVE終了まで)他の視聴者から見えなくする。

指定したユーザーをLIVE配信から永久に追放し、あなたの今後の配信を一切視聴できなくする。

対象

コメント

アカウント自体

通知

相手にミュートされたという通知は行われない

相手にブロックされたという通知は行われない

使う場面

・一度きりの不適切な発言 ・荒らしとまでは言えないが、少し不快なコメント

・誹謗中傷を繰り返す ・他の視聴者への攻撃 ・明らかなスパム行為

注意点

一時的な対処法。反省しないユーザーには効果が薄い。

非常に強力な権限。解除はできないため、慎重な判断が必要。

意外と知られていないその他の役割

機能的な権限は上記2つですが、優秀なモデレーターは権限以外の部分でも配信をサポートしてくれます。

配信のテーマやルールを定期的にアナウンス

「今日のテーマは〇〇です!」「ギフトを投げる時は~とコメントしてね!」といったアナウンスを、あなたの代わりにコメントで流してくれます。これにより、途中から参加した視聴者も話に追いつきやすくなります。

ポジティブなコメントを拾って盛り上げる

あなたのトークを肯定したり、他のファンの素敵なコメントに反応したりすることで、コメント欄全体の雰囲気をポジティブに保ちます。これは、コメントが少ない初期のライバーにとって、非常に心強いサポートです。

モデレーター設定のやり方】

ここでは、実際の操作手順を解説します。設定自体は非常に簡単なので、30秒もあれば完了します。最新の画面のスクリーンショットと合わせて、誰でも迷わず設定できるように説明します。

【事務所代表としての補足|島袋 諒平】

設定ボタンを押すのは簡単です。しかし、覚えておいてください。モデレーター設定で最も重要なのは、ボタンを押す「前」のコミュニケーションです。

誰に頼むか、どう伝えるか。その準備が9割です。このセクションで操作を覚えたら、必ず次のH2-5を読んで、人選と頼み方を学んでから実践してください。

モデレーターを設定する3ステップ

  1. STEP1: LIVE配信画面を開く
    • まずは通常通りにLIVE配信を開始してください。
  2. STEP2: 「設定」から「モデレーター」を選択
    • 画面下部(または右下)にある「設定」アイコンをタップします。
    • 表示されたメニューの中から「モデレーター」を選んでください。
  3. STEP3: ユーザーを検索して追加
    • 「+」ボタンをタップすると、あなたのフォロワーや視聴者の一覧が表示されます。
    • モデレーターにしたいユーザー名の横にある「追加」ボタンを押せば、設定完了です。相手には「〇〇があなたをモデレーターに設定しました」という通知が届きます。

モデレーターを解除(削除)する方法

解除も簡単です。設定時と同じように「設定」→「モデレーター」と進み、表示されているモデレーター一覧から、解除したいユーザーの横にある「削除」ボタンをタップするだけです。

【この記事の核心】モデレーター選びで失敗しない「5つの鉄則」と頼み方

お待たせしました。この記事で私が最も伝えたい、モデレーター選びの本質についてお話しします。

巷の解説記事は「設定方法」に終始していますが、そんなものは見れば分かります。本当に重要なのは「誰を、どう選ぶか」です。ここを間違えると、あなたの配信は良くなるどころか、崩壊しかねません。

【トラウム代表・島袋からの本気のメッセージ】

モデレーター選びは、事務所選びと同じくらいあなたのライバー生命を左右します。

還元率の高さだけで事務所を選んではいけないように、ただの「仲良し」でモデレーターを選んではいけません。その人が、あなたの目指す未来を共に見てくれる「仲間」になれるかどうか。その一点を見極めてください。これからお話しする5つの鉄則は、私が数多くのライバーを育成し、トップライバーたちと議論を重ねる中で見つけ出した、いわば「秘伝のタレ」です。必ず実践してください。

鉄則1:あなたの配信を「自分ごと」として愛してくれているか

最も重要な基準はこれです。ただの視聴者ではなく、あなたの配信の成功を、まるで自分のことのように喜んでくれる人。あなたのファンであることは大前提ですが、その中でも特に熱意を持って、あなたの配信の「価値」を理解してくれている人を選びましょう。

鉄則2:感情的にならず、常に冷静に対応できるか

モデレーターは、時に理不尽なアンチコメントの矢面に立つ仕事です。そこでカッとなって言い返してしまうような人は失格です。どんな時でも、配信全体の利益を考えて冷静に「ミュート」や「ブロック」を遂行できる、精神的に成熟した人を選んでください。

配信のルールや価値観を深く理解しているか

「私の配信では、いじりコメントはOKだけど、他のリスナーさんへの攻撃は絶対にNG」といった、あなたの中のルールや価値観を共有できていることが不可欠です。この認識がズレていると、モデレーターの判断があなたの意図と食い違い、トラブルの原因となります。

口が堅く、秘密を守れるか

モデレーターとは、他の視聴者より一歩踏み込んだ関係になります。時には、配信前の企画について相談することもあるでしょう。そうした内部情報をペラペラと他で話さない、信頼できる人であることが絶対条件です。

見返りを求めすぎない「貢献意欲」があるか

もちろん感謝を伝えることは大切ですが、「モデレーターをやってあげるんだから、何か特別なことをしてよ」という態度が見える人は避けるべきです。純粋に「あなたの力になりたい」「この配信の場が好きだから守りたい」という、貢献意欲のある人を見つけましょう。

【要注意】絶対にモデレーターにしてはいけない人の3つの特徴

鉄則の裏返しになりますが、以下の特徴を持つ人は、どれだけ熱心なファンであっても絶対にモデレーターに選んではいけません。

  1. 自己顕示欲が強い人(自分が目立ちたい人): ライバーより目立とうとしたり、モデレーターという権威を振りかざしたりする人は、コミュニティを破壊します。
  2. 他の視聴者に攻撃的な人: 他のファンのコメントに嫉妬したり、上から目線で注意したりする人は、ファンを萎縮させ、配信の雰囲気を悪くします。
  3. 過度な見返りを要求する人: 「DMを毎日返して」「LINEを交換して」など、モデレーターの立場を利用して個人的な要求をしてくる人は論外です。

【事務所代表としての失敗談|島袋 諒平】

私が代表を務めるTraumで、かつてこんな事例がありました。

ライバーA子は、ファン歴が最も長く、いつも最前列で応援してくれる熱心なリスナーBさんをモデレーターに任命しました。しかし、Bさんは「自分が一番のファン」という気持ちが強すぎるあまり、後からファンになった人や、少しでも自分より目立つコメントをした人を敵視し、次々とミュートし始めたのです。

結果、コメント欄はBさんを恐れて誰も発言しない、非常に気まずい空間になってしまいました。A子が勇気を出してBさんを解任するまで、配信の視聴者数は減り続けました。この失敗から学ぶべき教訓は、「ファンとしての熱意」と「モデレーターとしての適性」は全くの別物だということです。

【文例付き】相手に快く引き受けてもらうための頼み方

人選ができたら、次は頼み方です。相手にプレッシャーを与えず、かつあなたの本気度が伝わるように、誠意を込めてお願いしましょう。

なぜ「あなた」にお願いしたいのかを具体的に伝える

「いつも見てくれているから」という漠然とした理由ではなく、「〇〇さんのコメントはいつも冷静で的確だから」「〇〇さんがいてくれると、配信の雰囲気がすごく良くなるから」というように、具体的に相手のどこを信頼しているのかを言葉にして伝えてください。

相手の負担を考慮し、断る選択肢も提示する

モデレーターは無報酬のボランティアです。相手の善意に甘えるのではなく、「もし負担に感じるなら、もちろん断ってくれて大丈夫だからね」と一言添える配慮が、本物の信頼関係を築きます。

コピペで使える依頼DM文例

【親しい友人・信頼できるリスナー向け】

〇〇さん、いつも配信見てくれて本当にありがとう!

急な相談で申し訳ないんだけど、もしよかったら私の配信の「モデレーター」をお願いできないかな?

最近、視聴者さんが増えてきてすごく嬉しい反面、コメントの管理が少し大変になってきて…。〇〇さんはいつも冷静に配信全体を見てくれているし、何より配信の雰囲気を大切にしてくれているのが伝わるから、ぜひ〇〇さんの力を貸してほしいんだ。

もちろん、無理にとは言わないし、もし負担に感じるなら全然断ってくれて大丈夫! まずは一度、話だけでも聞いてもらえたら嬉しいな。

【まだ関係性が浅いけど、適任だと感じるリスナー向け】

〇〇さん、はじめまして!いつも私の配信に遊びに来てくださり、ありがとうございます。ライバーの島袋です。

突然のDM失礼いたします。本日は、ぜひ〇〇さんにお力をお貸しいただきたく、ご連絡いたしました。単刀直入に申し上げますと、私のLIVE配信の「モデレーター」を、〇〇さんにお願いできないでしょうか?

〇〇さんのコメントは、いつも他の視聴者さんへの配慮があり、配信のルールも深く理解してくださっていると感じております。〇〇さんのような方にサポートしていただければ、より多くの視聴者さんが楽しめる、平和で温かい配信になると確信しています。

もちろん、これはお願いですので、もしご迷惑でしたら、きっぱりと断っていただいて構いません。もし少しでもご興味をお持ちいただけましたら、一度お返事をいただけますと幸いです。

モデレーターに給料は必要?リアルな報酬事情と感謝の伝え方

「モデレーターをお願いするなら、給料は払うべき?」これは非常にデリケートで、多くのライバーが悩む問題です。事務所代表として、このリアルな報酬事情について、はっきりとお答えします。

結論:給料(金銭報酬)は必須ではない

結論から言うと、個人ライバーがモデレーターに金銭報酬を支払う義務や文化は、基本的にありません。 ほとんどのケースで、モデレーターは「このライバーを応援したい」という善意と貢献意欲に基づいて、無償で協力してくれています。

むしろ、下手に金銭を介在させると、「時給換算すると割に合わない」「お金をもらっているんだから、もっとやるべき」といった、本来不要なギクシャクが生まれる原因にもなりかねません。

【事務所代表としての補足|島袋 諒平】

お金で繋がった関係は、お金で壊れます。

これはライバーとモデレーターの関係に限らず、この業界の真理です。月1,000円を払うことよりも、月に1回、「いつも本当にありがとう。あなたのおかげで頑張れるよ」と心からの感謝を伝える方が、100倍強い関係を築けます。

重要なのは、お金ではなく「本物の感謝とリスペクト」を伝えることです。 私が実践してきた、モデレーターのモチベーションを維持し、さらに高めるための具体的な感謝の伝え方を教えます。

トップライバーたちが実践する金銭以外の感謝の伝え方

では、どうやって感謝を伝えればいいのか。トップライバーたちが実践している、効果的な方法をいくつかご紹介します。

  • 配信内で名前を呼んで感謝を伝える:
    「今のコメント、モデレーターの〇〇さんが処理してくれたよ!ありがとう!」のように、配信中に名前を挙げて感謝とリスペクトを示す。これは他の視聴者にもモデレーターの存在を知ってもらう良い機会になります。
  • 限定グッズやアイコンフレームをプレゼントする:
    もしあなたがグッズを作っているなら、それをプレゼントしたり、モデレーター限定のオリジナルのアイコンフレームを作ってあげたりするのも喜ばれます。「仲間」としての特別感を演出できます。
  • 定期的に1on1でミーティング(お茶会)をする:
    月に1度など、定期的に「いつもありがとう会」として、モデレーターと1対1で話す時間を設けましょう。配信の方向性について相談したり、相手の労をねぎらったりする、非常に重要なコミュニケーションです。

【応用編】トップライバーが実践する「攻め」のモデレーター活用術

ここまでは、荒らしなどから配信を守る「守り」のモデレーター活用術でした。しかし、トップライバーは、モデレーターを配信をより成長させるための「攻め」の戦力として活用しています。競合が絶対に語れない、一歩先のノウハウをあなたにだけ教えます。

モデレーターチームを作り、役割分担する

モデレーターが2人以上いるなら、ぜひ「チーム」として機能させてください。そして、それぞれの得意なことに合わせて役割分担をしましょう。

  • コメント監視担当: 荒らしコメントに目を光らせ、即時対応する。冷静な判断力がある人が適任。
  • 盛り上げ担当: ライバーのトークに合いの手を入れたり、面白いコメントを拾ったりする。ノリが良い人が適任。
  • 新規さん歓迎担当: 初見の視聴者に挨拶し、簡単なルールを説明する。丁寧で親切な人が適任。

このように役割分担することで、モデレーターの負担が減るだけでなく、配信全体のクオリティが組織的に向上します。

LIVE開始前・終了後に作戦会議を行う

今日の配信の目標は何か、どんな企画をやるのか。それを事前にモデレーターと共有するだけで、連携の質は劇的に変わります。また、配信後には「今日の良かった点」「次回改善したい点」などを話し合う「反省会」をすることで、チームとしての一体感が生まれます。

モデレーター限定のグループチャットを作る

DiscordやLINEのオープンチャットなどを活用し、モデレーター限定のグループを作りましょう。そこでは配信の連絡事項だけでなく、普段からの雑談なども交え、仲間としての意識を高めていくことが重要です。

【トラウム代表・島袋の事務所での実践例】

私が代表を務める事務所「Traum」では、所属するトップライバーとモデレーターチームが、まさにこの「攻め」の活用術を実践しています。

彼らはDiscord上に専用サーバーを立て、配信中はボイスチャットでリアルタイムに連携しています。「今、コメントの流れが悪いから、次のギフトのタイミングでテコ入れしよう」「新規さんが多いから、Aさんは歓迎コメントに集中して」といった指示が飛び交う様子は、まるでテレビ番組のサブコントロール室です。

このような組織的な連携が、ライバーのパフォーマンスを最大化し、視聴者に最高のエンターテイメントを届ける秘訣なのです。

 よくある質問(FAQ)

最後に、ここまでで触れきれなかった細かい疑問について、Q&A形式で一挙にお答えします。

Q.  モデレーターは何人まで設定できますか?最適な人数は?

A.TikTokの仕様上、モデレーターは複数人、数十人単位で設定可能です。
ただし、やみくもに増やせばいいというものではありません。最初のうちは、あなたが最も信頼できる1~2人にお願いするのがベストです。視聴者数が常時数百人を超えるような規模になってきたら、3~5人程度のチーム制を検討するのが良いでしょう。

Q. モデレーターが暴走したり、言うことを聞いてくれなくなったらどうすればいい?

A.まずは1対1で冷静に話し合い、あなたの考えを伝えてください。それでも改善が見られない、あるいは他の視聴者へ攻撃を始めるなど、明らかに害が大きい場合は、勇気を持ってモデレーターを解任してください。
コミュニティ全体を守ることが、ライバーであるあなたの最も重要な責任です。

Q. 頼める人が誰もいません。モデレーターがいない場合の荒らし対策は?

A.【元1億円ライバー・島袋からの回答】

その気持ち、痛いほどわかります。しかし、頼れる人がいないのは、まだあなたの熱意がファンに伝わりきっていない証拠かもしれません。悲観する必要は全くありません。それは「未来の最高の仲間」と出会うための準備期間です。

今すぐできる対策として、まずは2つのことを試してください。

  1. キーワードフィルターの設定:
    LIVE設定画面から「キーワードフィルター」を選び、「死ね」「きもい」といった暴言をあらかじめ登録しておきましょう。これらの単語を含むコメントは自動的に非表示になります。
  2. ポジティブなルールの掲示:
    配信の冒頭で「この配信は、みんなで楽しむ場所です!他の人が不快になるコメントはやめようね!」と、あなたの口から明確に伝えることが重要です。場の空気は、ライバー自身が作るのです。

Q. モデレーターを辞めたいと言われたら?

A.まずは、これまで協力してくれたことへの感謝を伝えてください。そして、相手を責めるのではなく、その理由を優しく尋ねましょう。「学業が忙しくなった」「精神的に疲れてしまった」など、相手にも事情があります。
引き留めるのではなく、「今まで本当にありがとう。これからは一人のリスナーとして、気軽に遊びに来てね」と、温かく送り出してあげるのが、最高のライバーです。

まとめ & 行動喚起

この記事では、TikTokモデレーターの役割から、失敗しない選び方、そしてトップライバーが実践する活用術まで、私の経験の全てをお伝えしてきました。

最後に、最高のモデレーターという「仲間」を見つけるために、あなたが確認すべきことをチェックリストにまとめました。

最高のモデレーターを見つけるための9つのポイント


【鉄則1】 その人は、あなたの配信を「自分ごと」として愛してくれているか?
【鉄則2】 その人は、感情的にならず、常に冷静に対応できるか?
【鉄則3】 その人は、あなたの配信の価値観を深く理解しているか?
【鉄則4】 その人は、口が堅く、秘密を守れるか?
【鉄則5】 その人は、貢献意欲があり、過度な見返りを求めないか?
【禁止事項】 自己顕示欲が強く、自分が目立ちたいタイプではないか?
【依頼方法】 なぜ「あなた」なのか、具体的な理由を伝えてお願いしているか?
【感謝】 金銭ではなく、リスペクトと感謝を伝える準備はできているか?
【覚悟】 万が一の時は、コミュニティを守るために解任する覚悟があるか?

最後に:あなたの配信の未来は、たった一人の「仲間」で変わる

【トラウム代表・島袋からの最後のメッセージ】

ここまでこの記事を読み進めてくれたあなたは、もうそこら辺のライバーではありません。モデレーターの本当の重要性を、誰よりも深く理解しているはずです。

「断られたらどうしよう」「頼むのが怖い」

その気持ちは分かります。しかし、勇気を出して、あなたが信頼するたった一人に声をかける、その一歩が、あなたのライバーとしての未来を、そして人生を大きく変えるきっかけになります。

この記事を「お守り」だと思って、何度も読み返してください。そして、自信を持って、最高の「仲間」探しの旅に出てください。心から応援しています!

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この記事を書いた人
著者写真
島袋 諒
株式会社Traum 代表取締役

株式会社Buhne代表取締役。自身も累計投げ銭総額1億円を超えるトップライバーとしての実績を持つ。
その経験とWebマーケティングの知見を活かし、TikTok LIVE専門のライバー事務所「株式会社Traum」を設立。

ライバーが長期的に活躍できる環境作りをミッションに掲げ、手厚いサポート体制を構築している。
社名のTraum(ドイツ語で「夢」)には、ライバーと共に夢を追いかけたいという想いが込められている。

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